2022/06/29

ハノンからのステップアップ 〜関カレからインカレへ〜



2021年7月11日、那須塩原で悪夢を見た。関カレという言葉が嫌いになった。

あれから1年、

インカレ出場権を獲得することができた。








こんにちはこんばんはおはようございます、
3年主務    しのです。

書きたいことが多すぎる。

急遽スプリントに変更になったレース

とりあえず、リザルト。

関東男子完走159名

swim 13:03 (90)
bike 41:33 (17)
split 54:36 (45)
run 21:07 (57)
Total 1:15:43 (48)






まず方方への感謝を述べようか。

〈同期へ〉

幹部代として迎えた関カレ。
去年の雪辱を晴らすべく迎えた関カレ。

比率は、0.1:9.9
もはや去年の方が幹部的な心持ちだった。

今年の関カレは、ただ自分のレースに1点集中させてもらった。  

僕のしたことは、
5月初めに特例申請等の書類を書いただけ。

主将の佳乃をはじめ、今回の遠征の運営を回してくれた同期には頭が上がらない。
いつもありがとう。

夏は、もう孤独じゃない。




〈物資的支援をしてくださった人へ〉

昨年5月に5万円で譲り受けたGIANT一式
Mavicの練習用ビンディングシューズ

大切に使わせて頂いております。
ありがとうございます。

Facebookで最初の報告義務を果たすのに、13ヶ月かかってしまった。





〈つくとらサポートチームへ〉

応援がこんなに力になるなんて、知らなかった。

レース中結局応える余裕なかったが、嬉しかった。

気合いゲージに有り余るほどのパワーを注入してくれる。




〈いつも支えてくれる父母へ〉

いつでも信じてくれるバックグラウンドが常にいるというのは、とても心強い。

非常に恵まれた環境で大学生活を送れている。ありがとう。




他にも応援にかけつけてくれたOBOGさんや学連の皆様、一緒にレースをする他大の選手たちにも感謝。



周さんマツコさん朝日さんの登場にはテンション爆上がりした。






では本題の、レースレポートへ


〈スタート前編〉
3週間くらい前からずっと天気予報みてた。
なんちゅう暑さやと。
那須塩原の天気見すぎて、ラン練で雨降ると思った日もあった。

6月に入りブリックで毎度暑さにやられていたので、とにかく暑熱順化を最優先してきた。

2週間前には駿亮と試走に行き、4通りの登り方を試し坂を攻略した。

3日前くらいからは練習以外に1日2L飲むと決めてウォーターローディング。

着々と準備を進めてきたが、
正直、直前までフィジカルのコンディショニングは微妙であった。

暑熱順化こそ完了(GARMIN表示で98%)したものの、
1週間前あたりから
走れば喘息気味で呼吸が苦しく、
便通は芳しくなく、
寝付けない夜が続いた。

それでもなんとか気休め程度でもいいという心構えで、できることをやってきた。

その甲斐あって、前日移動の日にはコンディションが回復してきた。
寝付きもお通じも良く、
GARMINさん(信者ではない)は「ピーキング」の表示。
気温も30℃程度に収まりそうだ。
徐々に追い風が吹き始めるのを感じた。

開会式の選手宣誓を一緒に唱え、
どんなことがあっても最後まで走り抜くぞと士気を高めた。

前日の一言では
「ギリギリのせめぎ合いを楽しむ」
と言った。
スピードは速く、かつエコノミー良くパフォーマンスができているとき、「楽しい」と感じる。
本番で力まず、実力を出せると考えたメンタリティは「全力で楽しむ」だった。

そして迎えた当日、
雷予報だったのでスタートが早くなる可能性を考慮し、予定より早い段階、バイクを組み立てる前に車の中でカンチェラーラを観ながら大量の朝ご飯を済ませる。
まずこの判断がよかった。

陣地に着くと、スプリントに変更になったことがわかった。
ここで強い追い風が吹く。

レースを終えたさわさんに、バイクの折り返し場所が変わらないことを確認し安堵。

今思えば、バイクが若干長く、ぼくにかなり有利なレースだった。

女子スタート前にランコースの下見を済ませ、

スケジュール変更後の自分の動き方を逆算し、

緊張しつつも可能な限り全ての不安を払拭しスタートラインに立つことができた。

入水チェックは水が冷たくて気持ちよかった。
テンションが上がる。

サボり筋ストレッチが無意識のうちにルーティンになっていたのを、後から写真で気づいた。

絶妙に長いスタート前の待ち時間で、レース展開をもう一度思い描く。

思い描いていたイメージ↓↓
----本当はスイム12分切りたいけど、先頭から3分くらいでまとめれば、焦らずともバイクで追いつける。ODの想定では120位でスイムアップし、バイクで50人、ランで20人抜かす予定だったが、スイムが750になったので100位以内アップに変更(400くらいまでならバテずに頑張れるため)。バイクで1周あたり10人+α抜いて、ランはつくとら内ラップ目指して爆走。------



〈レース中〉
フローティングが始まる。
真ん中やや外側に陣取る。
この日のために右呼吸も練習した。
ホーンが鳴る。
勢いよく飛び出す。
水を飲みたくないので最初はhypo8くらいで回す。
彩の国の反省を踏まえ、マメにブイを見る。
水が綺麗だったので周りの脚も見えて、割と真っ直ぐ泳げていたと思う。
バテる前にピッチを緩め「力強くでも力まず、気持ちよく」「腕と脚頑張らない。体幹頑張る」で泳ぐことを意識。
ブイ周りはインに入りすぎないことを意識。
自己最小平泳ぎ回数で泳ぎきった。
600mくらいまでずーーっと玉井と一緒だったのは笑った。玉井のタイム=自分のタイムだったので、玉井がスプリングの時より速く泳いでることを願ってた(笑)
昨年飛ばしすぎて永遠に感じたスイムはあっという間に終わった。
そりゃそうか、たかが10数分。

陸に上がった頃には若干玉井は前にいた。
美結さんの「89位!」の声。タイムの割に予想より順位が上だったのは驚いた。これは「全力で楽しめればいける」と思うとニヤけた。
バイクに乗る前には玉井が後ろにいた。なにしてんねん。

ゼロ速で飛び乗る。何度やっても上手くならなかったが、失敗は無くなった飛び乗り。
漕ぎ始めこそフラフラしたが、しっかり前向いてたてなおす。
左足だけみきおさんスタイルですっぽりハメるのは成功した。片方だけでも早めに履けると、凄い安心するのだとわかった収穫。
下り手前のカーブまでで3人ほど抜かす。
そして最も楽しい2k越えの最初の下りに突入。
ここで勘違いしてはいけないのは、下りといえど傾斜が緩いので結構頑張って立ち上がらないとスピードが上がりきらないということ。
落ち着いて1つずつギアを重くし、抜かした人の数を数えながら下っていく。
予定通り逆手前でトルクを緩め、最初の給水。
この最初の下り、Ave.54.9km/hでていたそうな。ノースの遠藤くんに次いでSTRAVA2位なのは素直に嬉しかった。
やはりバイクはエンジンが勿論大事だが、脳みそも重要だ。いかに効率よく加速し、維持するか。
そんな調子でどんどん抜かしていく。面白いくらいに。
何度も「右通るよー!!」と叫んだ。
1周目の登りで駿亮を捉えた。
俺が飛ばしすぎなのか彼がスイム失敗したのかその時はわからなかったが、
坂はついてくると思ったので大声で煽った。
「ファイットォォ」
登りは脈よりも筋肉がキツくなる。永遠に感じるけど、4分程で終わる。それをわかったうえでの坂はあまりキツくなかった。情報の大事さ。いかにホームグラウンドにするか。
明治のユキトもいた。相変わらず自分と似たレース展開なので笑った。
リュウさんに「58位」と言われた。流石に嘘だと思ったが、嬉しかった。
同じ要領で2周目をこなす。
梓銘、小林の順に捉え、イメージ通りのレース展開、この時既に圏内。
つい欲が出そうになるが、調子に乗りすぎずランのために脚を残すことを意識して最終周に入る。
と同時に、有り得ない勢いの雨。
下りで煽られまくり、取り出したボトルをしまえもせず飲めもせずで1分以上こいでた。
3度程バランスを崩したが、焦ってボトルを戻そうとしなかったのは好判断だった。
急に路面がウエットになったので、攻めるのをやめ落車しないことを最優先に、立ち上がりを本気でやった。
あの偉大な前主将のように、
「心はホットに、頭はクールに」
なっているのを実感した。
最後の坂、「歩貴さんまで1分」の声。
食える。
そう思った。

靴脱ぐときが一番つりやすいので、必要以上に身長に脱いでたら隣にいたやつに2度見された。
急だと思っていたトランジの坂は微塵も気にならなかった。
が、その代わり右足ハムがつりかけていた。
「これはまだわからないな、どうなることやら」な気持ちだった。


マグオン片手に勢いよく走り始める。
つらないように完全にストライドを捨て、ピッチでリズムを掴む。控えめに走ったつもりだったが、ちゃんとスピードが出ていて安堵。
100mほど前に白いキャップ。追いつけそうなペース。よぎる「瞬間つくトラ内1位」。
知った顔もちらほら。普段のSTRAVAはおれより速い人たちが、自分より遅いペースで辛そうに走ってるのを見ると、無理にあげなくても自分の走りに集中すればいける、と思った。
「水を求めて」で再度ユキトを捉え、絞り出した声で「頑張ろう」と言うと、「頑張ろう!!」と力強く返してくれたのは嬉しかった。
一方で、右ハムは帰ってくれない。外周に出た頃、「あと3k以上もこのにらめっこが続くのか」とネガティブ思考に足を踏み入れる。それではマズイと思い、微塵も思ってはいなかったが「ずっとこの時間が続けばいいのに」と自分に言い聞かせ、「全力で楽しむ」を遂行せんとした。
気分を立て直した頃、圧倒的なスピード差がある足音が聞こえてくる。柴崎さんかな?体調悪いとか言ってたし、とか思ってたらk林だった。大人しく抜かされた。「マジかよっ、、」と呟くと、聞こえてたのかあいつは笑った。悔しさもあったが、彼も圏内にいることに嬉しさも覚えた。それからも2人くらい近づいてくる息切れがあったが、いずれも駿亮ではなかった。回収されると思っていたが、これは勝てるかも、と思い始めた。2回目の池の手前、後ろのやつが「49位!」と言われてる。じゃあおれは48か。のこり1k強。いつしか歩貴さんは見えなくなってた。ペナボックスの横あたりで、ついに右ハムが一気に迫ってきた。苦笑。行ける所まで脚を引きずろう、そう思ってたら、いつもより軽度だった。走れる痛さだった。そんなこと思ってたら、またk林に抜かされた。「こいつ道間違えたのか?ww」とか思った。ペナボックス入ってただけだった。気づかなかった。この時点で池の1番奥あたり。ここにきて、いつもおれを苦しめる「足つり」がしょぼくて、愛おしささえ感じた。と同時に、複数人が後ろから迫る気配。この人数に飲まれたらやばいのでは?と思った。このまま抜かされてギリギリで逃すより、足掻いてつって粉砕される方が後悔が残らないと思った。思い切ってペースをあげてついて行く。若干痛いが案外大丈夫そうだ。神が「いけ」と言ってる気がした。
そのままついて行く。無理なペースじゃない。一度離れたk林の背中が近づく。ついに抜き返す。もう300mほどはあろうかというあたりで、かなりスパートを使い切ってしまった。そこからは長かった。知ってる背中が横を通り過ぎていく。懸命に自分も体を動かすが、乳酸が凄い。近くにいる後ろの人数を把握したかったが、振り向いたら集中が途切れる気がして、前の人のかかとだけ見た。池をぬけ、最後のコンクリ坂。周りのギアがまた1段上がる気がした。脈が飛んだ。胸がキューっと締め付けられた。ひたすら長く感じた。気づいたらFINISHの旗の下にいた。
最後混戦だったが、圏内は確信した。
蓮さんが見える。
涙が溢れてくる。
とても不格好な最後だったが、味わったことの無い達成感だった。




突破した人の表情じゃないんよ、、







こんなに真剣に何かに取り組んだのは久々だった。
高校陸上で報われない経験をし、大学では競技としてのスポーツから身を引くつもりだった。
つくトラ入部後も、しょっちゅう練習してはいたがどこか気持ちの面で一線引いていた。

1年前那須塩原で悪夢を見た。
代替えの時に、「根本改革」を掲げ、「ワンチャン」にかけなくてもいいくらい速くなろうと思った。立ち止まらずに練習を積んだ。
2月の学生合宿で、それまでの自分の甘さ、外界の刺激無しで闘志を燃やし続けることの無謀さを知った。
それ以降生活習慣から見直し、今度こそ「本気で」インカレを目指した。
強化練含め3月に早速効果を実感し、練習を楽しいと思った。
認定記録会で伸びを実感した。へっぽこだったスイムの傾きがやっと有意に正になり、涙が出た。
GWが明け休みがなくなると、溜まる授業、兼ゼミ故の毎週の発表、就活への焦り、コンスタントに面倒な主務の月次業務、トライスーツもポロシャツも作ってないや、ローラー買うの?ホイールも?また代表者会議出忘れた、、、あっ構成員名簿、
最早自分が2人いても尚回らない量を抱えてるのではと思った。
全バイトを辞めた。
投げられる仕事は投げた。
だが投げた仕事も放置できるわけではなく、遠征運営を考える余裕はなく、悪循環にはまっていくのがわかった。
気がつけば泣きながら資料を作ってた。
ふとしたことで涙が止まらない夜が増えた。
今も思い出しながら目頭が熱い。
1日気力が湧かず何も食べず寝ている日もあった。
何度か予定をすっぽかした。色んな人に迷惑をかけた。
たぶん周りにも冷たく接することが多くなっていたと思う。

こんなことを、発信すべきではないと思う。
でも、敢えて2つ意味を付与。
まず、どんなにコケても、溺れても、立ち上がれるということ。全て順風満帆満帆なわけは無い。これを胸に、目標に向かって欲しい。未来の自分と、仲間に向けて。

2つ目は、イベント盛りだくさんの夏は主将依存の運営から脱却するという意思表示。
仕事は完璧じゃなくていいから、コミュニケーションだけは取っていきたい。

そんな中でも、競技への炎には定期的に酸素を供給した。流経に参加させて頂き、周さんにたまに引っ掻き回してもらい、チャリ部にもお邪魔した。ランのメニューも作らせてもらった。
工夫と向上心。

スプリング、彩の国と実践練習を積み、
「やれることは全てやった」と胸を張って言える状態で臨むことが出来た。









そして、本題。

インカレに向けて。

まず、「関カレ突破」のプレッシャーなく、チャレンジャーとして練習に臨めることがとても嬉しい。

と同時に、このままではやばい、スイム遅すぎてラップされる未来が見える。だがマイナスな気持ちはなく、やってやるぞというワクワクが勝っている。
7月は毎日プール使えるというワクワク。
脱カナヅチの同志募集。
時給2000円でコーチ募集(??)

目標は変わらず、インカレ完走。
だがやるからには、とことん目指したい。
今回実力を出せなかった彼のためにも、





ここに宣言しよう。



『これ以上日焼けしない』



あと、

リザルトの1枚目に載る。



以上。
他大のみなさん、対戦よろしくです。!













おまけ① 捨てきれなかった前髪

いつしか(1年生の頃?)本気になったら短髪になると宣言した。
その話を覚えている人がいたのはビックリした。
短髪になる理由は、長いと邪魔というシンプルな理由だが、結局前髪は長いままで、サイクルキャップは手放せなかった。
今回のレース中はタグがピローんってなってていい具合にダサかった。。。


おまけ② どこでもコンタクトをつける蓮さん

彼は7月にフィリピンに学びを広げに飛びます。めでたし!


おまけ③

餃子もいいけど、榛名湖出ようぜ。





ラストおまけ   

夏を楽しみ尽くそう。


1 件のコメント:

  1. 訂正:朝陽さんです。ごめんなさい🙏🙏🙏

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