2022/06/29

関カレを終えて.

大会運営に携わった学連および関係者の皆様、応援してくれた方々、

選手の皆さん、支えてくれた仲間たち。


ありがとうございました。

 

3年の佐藤佳乃です。

 

① 無事に終わったか?

一応クリア。怪我なし落車なし事故なし熱中症なし。

 

② 一人の選手としての自分、納得できるレースができたか?

できた。楽しかった。功を奏したのは、付け焼き刃だが、「楽しむための努力を惜しまない」という姿勢だった。

 

③ 例えば一人欠けたとしても、遠征は成立しただろうか?

最初は怪しかった。私自身も反省して、少しだけ種をまいた。2日間を通して、結束が強くなったように感じた。

 

この3つの目標を立てたのは出発前夜。

積み込みを終え、たとえば私が倒れた時に、このままだと上級生に甘えるだろうと思った。このつくトラのままだと、二か月後、一年後、チームとして強くはなれない。

しかもそれを私がどうにかするような威厳はないと諦めていた。

 

「私は縁の下の力持ちのような脇役でしょう?(意訳)」に「いやいや、背中で語る主将でしょう」と返されたことがあった。

威厳はなくてよい。種をまこう。ラインを飛ばしてみた。「周りを見よう」という趣旨の。

 

そんなことしなくても、いい方向に向かっていたかもしれない。レースを終え片付けの指示を出すのも迷った。指示しなくても大丈夫なんじゃないかという安心感があった(実際錯綜していた)。2日間をともに過ごしたことで、同じ方向を向き、歩みを進めることができた気がしてうれしい。

 

20220626090530_IMG_2877.JPG


[思想]

 

楽しむとは?出し切るとは?

 

初めてのトライアスロン、初めてのレース。

阿字ヶ浦と2021の関カレはの喜びは、これからのトライアスロン人生で塗り替えられないの高揚だと思う。


自然を全身で堪能するトライアスロン。榛名湖お気に入り。楽しみ。

 

そして、

身体の鍛錬を、心の歯車とかみ合わせて、うまく発揮できるトライアスロン。

これが今回初めて感じることができた楽しさ。これまで、練習を気持ちよく発揮する心の準備がうまくいったことはなかった。

 

年を経るごとに、弱さを表に出すようになった。小さな挫折を繰り返した。そして何度も救われてきた。

苦しんでいるひとを救いきれなかったことが、無念。今度は私が救えるように。確かな手を差し伸べられるように。

 

私にとって理想のリーダー。小さな声も聞き逃さない。ひとりひとりの思いをくみ取って、常に謙虚でありながら率先して動く。そんな主将でありたかったし、これから近づきたい。

 

見事な采配で強力なサポートをまとめてくれた隊長を筆頭に、チームとして戦えた。

それぞれ思い入れのあるコースで、楽しんでいた選手が多かった。

見たかった顔も見れた。この瞬間を待っていた。

 


[Result]  20212022

Total  1:20:28(24/46)1:26:07(21/58)

Swim 12:32(24)11:38(18)

Bike   42:11(28)50:09(26)

Run   25:45(21)24:20(14)

 

bikeは今年は25㎞。どっちもSprint Distance

 

[レースレポ] 

女子が6人出る?わくわく。団体順位への貢献は頭をよぎったが、忘れて楽しんで出し切ることだけ考えた。インカレという言葉は出さなかった。

 

暑熱馴化に不安が残ってしまった。のでウォーターローディングを怠らず、栄養はバランスよくとり、頑張って寝た。あとは前のブログのとおりのコミュニケーションで気持ちを高めていく。これがいちばん大事。

 

ディスクのストックホイールの準備には、ゴンやナオトが奔走してくれた。ありがとう。

 

前日

試走と開会式が終わり、宿に到着。これで遠征の半分は終わったと安心した。みんなのおかげで余裕を持ちながら最適な時間配分ができた(と感じられた)。ぐっすり寝られた。

 

当日

朝ごはんはおにぎりあんぱん。塩分と勧められた2RUNも摂ってみた。攣らんという語呂合わせだそう。おまじない。スプリントになって、熱中症への不安は減った。

 

レース

5/1から外プールで泳いでいたのはこの日のため。外プール確保のために奔走してくれたサキシノありがとう。5/120℃で、すでに戸田調整池よりあたたかく拍子抜けした。金曜日の外プール練は、毎回入水チェックからスタートホーンを聞くまでのイメトレだった。6月半ばは25℃になり、冷たさが苦手な私は少々不安が残る状態でレースに臨むことになった。

 

迎えた6/26は、18℃(ほんと?)。練習どおり「まずダッシュして一気に心拍を上げる。そのあとも長めに泳ぎ続けて身体を温める」を遂行。全然冷たく感じなかった。気持ちよい。ばっちり。

 

プランはビルドアップ(これは過去のブログで自分と似てるなと思った先輩から着想を得た)。気持ちよくフィニッシュするために、スイム<バイク<ランでテンションを上げる。三種目それぞれもビルドアップしていく。したがってバトルは要らない。外側からスタート。

 

左側にたくさん泳いでいるが、どんどん抜かせた。初めて落ち着いてhypo3とヘッドアップを維持できた。たまに前の波に乗れて、第一ブイを通過。そのあとはしばらく3人くらいで並んで泳いだ。二つ目のブイを回ると、一人に追い越されたが、戦略はビルドアップだったので、ペースを上げてついていく。

 

練習で長めの距離を追い込んでぎりぎりのサークルで泳ぐと、それまでより大きくのびのびとした泳ぎに切り替わる瞬間がある。5月の1500TTもそうだった。その感じ思い出そ。大きくゆったり、でも速く泳ぐ意識をして、ラストの250を乗り切った。

 

スイムアップ後、18位?まじ?20位わることが想定外。もうテンションが上がってきた。ふらつくこともなくトランジを終える。

 

「筑波つよ」乗車ラインの近くで他大のひとの声。2020年の11月から、遠征は「筑波大生」という名を背負う意識がいつもある。以前はさみしさもあったものだが、今回は、誇らしさだけを感じた。住めば都。

 

バイクは今回はバーをお借りして、共に戦わせていただいた。

下り坂に入るとすぐに、みゆさんに抜かされる。その直後に、さきにも抜かされる。スイム先行できていた。うれしい誤算から口角が上がる。

つくトラ女子とすれ違いエールを送る。去年は誰とも会えなかった。なんて楽しいんだろう。うちわを見つけたときが一番笑っていたと思う。最高です。

サキと抜きつ抜かれつ。これも一か月前の渡良瀬では味わえなかった。幸せだな。

集中もキープできた。最終周の下りの入りで一気にサキを越して、さあラスト上げよう!という理想の展開。スピードしか尺度はないが、登りと下りは最終周が一番巡行速かった。

20220626100830_IMG_2940 (1).JPG

第二トランジを終え、さあ待っていたラン。

 

これもホタカさん主催の勉強会で得た知識、ランニングキャップに塩分を仕込み、靴下とシューズを履いて出発。声援にこたえる。たのしい。(さすがに調子乗っててはずかしい、、)

 

目標は5キロならave4:30/㎞。飛ばしている意識はなく、入りは4:33。ここから崩れたのがスプリングだから、様子を見ながら。

池を出て次のラップは4:37。いいんじゃない?アスファルトも反発をくれる。

 

前の3人の集団を追い越せそう。じりじり詰めたところでコースが狭くなりやむなく後ろにつく。道幅が広くなったのはつくトラ陣地の前。みんなの前で追い越し、苦笑いされた記憶。

 

そのあと知っている背中は見えなかったので、自分の走りに集中。結果ラスト1キロは4:204:30でまとめることができた。ばっちり。大きく崩れず、averageの目標も達成できた。スプリングとは違う。及第点ではなく合格点をあげようとおもう。

 

[総括]

競技面はのほほんとしているだろう。この程度の楽しみかたが結果につながるというのは、甘い世界だからだろう、、、そう考えると、欲が出てくる。それはひとつ大切にしたい気持ち。盲目的になりすぎない範囲で。

 

後悔も劣等感もある。部内でも自分よりもまっすぐに競技に打ち込む背中を見てきた。一年間、誰よりも練習を積めたと自信持って言えるひとがいちばんカッコイイ。弱さを認めて、これから強くなっていこう。

 

一年前との比較。地道な冬が実ったと思えたのがスイム。持久力には自信がついた。バイクは、仲良くなれてきた。冬さぼりがちだった分、相対的には伸びてない。ランは、、、好きだ。もっと速く走れるようになりたい。

 

6月意識したのは「楽しむための努力」。今から大きく伸びることはないよ、と。でも準備やコンディショニングならできる。

遠征をしっかり納得できる形に準備してストレスフリーになること。ヒントをくれたのは前主将。自分で要綱を作ったから把握できるのは当たり前。これを伝播することでみんなも当たり前に動けるよう働きかけたのが一か月前から変わった点。負担は度外視、報連相徹底。

 

準備と言えば、サポートの人にいろんなお手伝いをすっかり任せることができた。

どうやら女子がたくさん出るらしい、学連にもたくさん出向するらしいと聞き、サポート少ないんじゃないか?とハスさんをサポート隊長に任命。

どういうことをしてほしいか相談。インカレを狙う男子が多そうなのできっとタイムや順位が大事になること、少ない人数であること、後代への教育、などなど、オーダーは多かった。

数日前、「サポート遠征要綱」を見せてもらった。サポートの動きや分担が詳細に書かれていて、もう頼んでよかったと思っていた。

前日、宿にてサポート打ち合わせをしていると聞いた。ありがたい。

当日。見事な連携だった。実況の精度はリザルトを見ても高い。特に男子の順位をしっかり数えているのすごくないですか?

「サポート反省スレッド」には十分なタイム、順位、応援の要望がさばかれていてもなお、改善点が挙げられている。つくトラとして一丸となって戦っていたことを実感できて、すごくうれしかった。

 

実は、入部してからずっと後ろめたかった。お金払って、週末を返上してまで遠征に来て、応援してくれること。感謝を通り越して申し訳なさを感じていた。いつか私がサポートにまわるまで(その時が来るのかもわからないし)そういう気持ちを感じ続けるのは少し苦しかった。

そこに出した答えは「積極的にサポートされに行く」こと。頼ること。必要とされることはうれしいじゃない?この思考のヒントは同期から得た。

今回は、申し訳なさより素直な感謝が勝っている。生き生きした顔が見れた。今秋は支える側に立ちたいな。

それぞれの"瞬"、、、瞳に映っていたら良いな。

いつものとおり、クオリティの高い写真もありがとう。

 

DSC_0528.JPG

赤シャツ目立ってよかったよ!

 

一か月前のブログ。

「通過点として、全力で通過したい。出し切れた時には笑えているから。」

準備ができたから達成できた。ありがとう。

熱い思い、懸けてきた、、というよりは、諦観?落ち着き?があるだろう。私にとって、言葉は素直だ、、、。嘘がないように。

そして、熱さ、達成感、喜びに震える経験を再びしたい。

 

それから、すべてが終わってようやく、視界が開けた。

「一人で運営をやっちゃだめだよ」と強めに諭してくれた。ようやくその声が聞こえてきた。聞きたくなかったのだと思う。改善します。

 

今期の目標は「笑って走り終える」こと。

インカレでも楽しむ気持ちは忘れたくないと思った。でもそのうえで、強くならないとまたlapされる。心を撫でながら、助け合いながら、強くなりたい。弱さを認めて強くなりたい。

 

おまけ。

満を持して「来年も関カレでますか?」と聞かれたこと、、めちゃくちゃうれしかった!

つくトラが良い方向に、このまま進めますように。

あと2か月ちょっと。走りぬきたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿