2022/06/30

学生レースって、こんなに楽しんでいいんですか?



お世話様です。
M2村瀬です。


関カレレポ、みんな書いてくれて嬉しいですね!
おじさんもこの波に乗るとしましょう。



(タコ紹介忘れてない…よね??)



【レース前日〜当日】

あつい
アホみたいにあつい

分かっていたことではあったが、馴化しきれていた訳ではなかったので少々不安


環境が4年前に酷似していた

バイクもホイールも全く同じ
あの日の自分に真っ向からリベンジできるかな


試走で3年ぶりのコースを確認
バイクコースの折り返し地点が変更されている


関カレコースって上り下りに焦点行きがちだけど、下り切って左折した先のカーブコースってめちゃくちゃ走りやすくないですか!?

4度目にして得した気分




受付と開会式は黒磯文化会館
どこもかしこも懐かしさを感じてしまう

(ちなみに開会式は例年部ジャーで揃えていたような)




夜ご飯は"定食わらし"さん
おとうさん一人?で切り盛りしている小さな食事処でした

8人でお邪魔したらお米が4人分しか用意できないという事態発生
まあそりゃあこの人数は予想外よなあ

月見うどん大盛りをいただきました
前菜の筍とブロッコリーの煮物が美味しかったです




宿は昨年同様ホテルおおるり
温泉が楽しめる素敵な宿ですね!

一応トレーナーとしても帯同しているので、レース前日ケアを実行
自分が選手だろうが関係なし
ミーティング後に何人か(8人くらい?)の相手をしました
だいぶ慣れてきた感じがします。
遅い時間までかかってしまい、特に後半の人には申し訳なかったです。
その後の露天風呂は誰もいなかったので快適でした!



翌朝

少しでも寝たかったので朝ごはんは車にて
運転代わってくれたはっすーありがとう

はっすーを始め、今回のサポート組は人数が選手に対して少ないにも関わらず素晴らしい動きでした


レース会場に着き、バイクセットの準備をしていたところスプリントになったとの報を受ける


正直ODが良かったのは言うまでもないが
高温環境や雷の危険性から致し方なし


時間が変更になる可能性については前日にみんなに伝えておいたので、各々何とかするだろう



女子のレースを応援し、ゴールまで確認し、いざ入水


記憶にあるほど冷たくない
もはや気持ちいい

そう思ったら10分ちょっとしかここで泳げないことがとてつもなく寂しく感じてしまった
勿体無いので時間たっぷり試泳




陸に上がって水飲んでたら他のつくトラ勢を見失う
しゃーなしやなあ、と思い他大学の人たちに混ざる


「今回のバイクのドラって何回やっても30秒ペナルティらしいよ」
「まじ?じゃあずっとドラしてた方が絶対楽じゃんw」


そういう会話が聞こえた





とてつもなく悲しい気持ちになった

冗談でもそういう考えがよぎっている時点で相当よろしくない気がするのだが


結果として今回はルール設定側にも不手際があったようにも感じます
ですが、ペナルティは「取られなければ良い」ものではない
互いが公平かつ安全にレースをするためにドラフティングを禁止しているのだ

なぜそこが理解できないのか

ルールが如何であれ、公平なスポーツをするのであればどう動くかは自ずとわかることだと信じていたが
どうやらそうは考えられない人間は少なくないらしい


自分はもちろんつくトラの人がドラをしないことを祈りながらスタートへ

スタートラインにてフローティング中、コバやコジの姿を発見

頑張ろうぜと鼓舞してホーンを待つ


【Swim】
11:11 (42)

スタート位置は控えめに言って最悪の位置
ど真ん中2列目は全方向から攻撃を受けるのでオススメしません

揉まれていたら頭を上から押さえつけられてそのまま沈められる始末

ひどいことするなあ、誰やねん

あんまりバトルする気力はなかったので、様子見つつ空いてるところを探して自分の泳ぎに持っていく

第2ブイを回る頃ようやく周りが静かになってきたので、気持ちよく泳ぐ
でも残り200mくらいしかない

ああ、終わってしまう

できることならもう一周したい


スイムアップで40番台の声

まじ?と思いながらウェットを脱ぎ、確実にゼッケンとメット、サングラスを装着


【Bike】
42:58 (50, split 37)

飛び乗りは微妙
しかし落ち着いて靴を履く
1周目はとりあえず先行しているシンメイを追うことに

下りに差し掛かり、一気に巡航を50超えまで上げる
なぜか右端を走る謎の選手に遭遇

ドラやブロッキングはもちろん、キープレフトも遵守してくれ

確かに左側の路面はよろしくないが、そのクソっぷりは全選手に平等に与えられていますゆえ


下り後のカーブコースでシンメイの姿を捉え、折り返し後に抜かす
登りに入ってすぐに後ろから選手が抜かしてくるのが見えたので、給水しながら抜かされるのを待つ

10人くらい一気に抜かれた
その中には他大の知ってる顔も
それにしてもみんな右側走るのやめないし
左側に幽霊でも走っているのが見えているんですかね
もはや集団になってた


20mくらい離れたのを確認したので32〜33くらいで回し始めたが、じわじわ追いつく

千切れた選手()を抜かし、常に前の集団が見える位置に

オフィシャルのバイクが常に集団近くを巡回してて草

いつまであの集団走続けるつもりなのか…
(結局最終周までほぼ変化が見られなかったが)



対面区間でシノ、コバ、コジ、シュン、タマイを見かける
シノはじわじわ近づいていたので、これはランで刺されるかもなと呑気


3周目の下りで突然の大雨
おいおいマジか

とりあえず加速はしない
ハンドルもDHからブラケットへ

学連の方や応援・サポートの皆、大丈夫かなあ
みんなも落車してないかなあ

ひたすら不安な気持ちになっていたが、対面区間で一通り会えたので一安心
リョウタとゴンには一度も会わなかったので心配だった


写真撮ってほしくてレース中つくトラサポートを見つけてはこちらからアピール
たくさん撮ってくれてありがとう

バイクもメットも目立つ色じゃないから見つけてもらえないことも多いんだよなあ


【Run】
20:28 (35)

ランシュー片方が隣の人のウェットに隠されてたが探し出してスタート

天気は一転、日光が照りつける


4年前と違って体が動く
キロ3:50切るペースで気持ちよく走る

ランナーがガンガン前に出て抜かしていくが、生憎スピード出す練習は積めてないので自分のペースを守る

外周の角を曲がった時、同期エースの影が見えた気さえした。
4年前は遥か遠く、3年前は共に走り後を追ったあの雄々しい影が。

これまでにないほど清々しい


そしてあちこちで応援が聞こえる

なんて気持ちいいんだろう


いつかの先輩も言っていたことだが
「M2になっても沿道で名前呼んで応援してくれる人がいる」
これってめちゃくちゃ幸せなんですよね

わざわざ遠くから駆けつけてくれた同期やOB OGがいたり
うちわを振って応援してくれるレース後の女子選手がいたり

できることならもう一周(以下略



少しずつ順位は上がっていたが、もはや気にしていなかった

ラストスパートはキャップとサングラスを外し
ダッシュで一人抜かす

[photo by ひらり 速すぎましたかね…?笑]



【Total】
1:14:37 (29)

結果としてつくトラトップのゴールとなったのだが

その後のボーダー付近のみんなが心配で心ここに在らずウロウロ

スプリントだったので体へのダメージも少なめ


全員のゴールを見届け、顔見知りと会話


「インカレどうするの??」

口を揃えて皆が言う


正直このラインに自分がいること自体驚きだったし

インカレ出るつもりは毛頭無かった

ですが流石にこれから研究と実験とで忙しさが佳境に入るので
現段階では辞退する予定です

インカレに対する熱は数年前に冷めてしまったし
インカレではアンケート調査とつくトラ選手のサポートに勤しみたい



全体を通して
今回は前日のマッサージのみならず勉強会やトレーニングのアドバイスなどを行ってきたので
気持ちよくレースを終えられた選手がいる一方
悔しい思いをした選手もまた存在していた
うまくサポートし切れずただただ申し訳ない



最後に一つ

4年前のレース後、僕は強い選手になりたいと願っていた
そのためにはどうすべきか自分なりに考えて実行した
結果としてそれは「自分が弱いこと」を認めることに繋がった

僕は未だに「弱い」人です
だからこそ「強くありたい」と願うのです
一度「弱さ」を認め、その弱さを周りに隠さなかった選手は
自分の知る限り「人として強い」選手へと成長しています

それが正解の方法かは分かりません
弱さを認めてそれをむき出しにするのは簡単なことではないです

ですが、トライアスロンは言わば「自分の弱さ」との戦い
そこにトライアスロンの「旨味」があると信じて。



長くなりました。
応援・サポート、学連及び関係者の皆様、本当にありがとうございました。




2022/06/29

関カレを終えて.

大会運営に携わった学連および関係者の皆様、応援してくれた方々、

選手の皆さん、支えてくれた仲間たち。


ありがとうございました。

 

3年の佐藤佳乃です。

 

① 無事に終わったか?

一応クリア。怪我なし落車なし事故なし熱中症なし。

 

② 一人の選手としての自分、納得できるレースができたか?

できた。楽しかった。功を奏したのは、付け焼き刃だが、「楽しむための努力を惜しまない」という姿勢だった。

 

③ 例えば一人欠けたとしても、遠征は成立しただろうか?

最初は怪しかった。私自身も反省して、少しだけ種をまいた。2日間を通して、結束が強くなったように感じた。

 

この3つの目標を立てたのは出発前夜。

積み込みを終え、たとえば私が倒れた時に、このままだと上級生に甘えるだろうと思った。このつくトラのままだと、二か月後、一年後、チームとして強くはなれない。

しかもそれを私がどうにかするような威厳はないと諦めていた。

 

「私は縁の下の力持ちのような脇役でしょう?(意訳)」に「いやいや、背中で語る主将でしょう」と返されたことがあった。

威厳はなくてよい。種をまこう。ラインを飛ばしてみた。「周りを見よう」という趣旨の。

 

そんなことしなくても、いい方向に向かっていたかもしれない。レースを終え片付けの指示を出すのも迷った。指示しなくても大丈夫なんじゃないかという安心感があった(実際錯綜していた)。2日間をともに過ごしたことで、同じ方向を向き、歩みを進めることができた気がしてうれしい。

 

20220626090530_IMG_2877.JPG


[思想]

 

楽しむとは?出し切るとは?

 

初めてのトライアスロン、初めてのレース。

阿字ヶ浦と2021の関カレはの喜びは、これからのトライアスロン人生で塗り替えられないの高揚だと思う。


自然を全身で堪能するトライアスロン。榛名湖お気に入り。楽しみ。

 

そして、

身体の鍛錬を、心の歯車とかみ合わせて、うまく発揮できるトライアスロン。

これが今回初めて感じることができた楽しさ。これまで、練習を気持ちよく発揮する心の準備がうまくいったことはなかった。

 

年を経るごとに、弱さを表に出すようになった。小さな挫折を繰り返した。そして何度も救われてきた。

苦しんでいるひとを救いきれなかったことが、無念。今度は私が救えるように。確かな手を差し伸べられるように。

 

私にとって理想のリーダー。小さな声も聞き逃さない。ひとりひとりの思いをくみ取って、常に謙虚でありながら率先して動く。そんな主将でありたかったし、これから近づきたい。

 

見事な采配で強力なサポートをまとめてくれた隊長を筆頭に、チームとして戦えた。

それぞれ思い入れのあるコースで、楽しんでいた選手が多かった。

見たかった顔も見れた。この瞬間を待っていた。

 


[Result]  20212022

Total  1:20:28(24/46)1:26:07(21/58)

Swim 12:32(24)11:38(18)

Bike   42:11(28)50:09(26)

Run   25:45(21)24:20(14)

 

bikeは今年は25㎞。どっちもSprint Distance

 

[レースレポ] 

女子が6人出る?わくわく。団体順位への貢献は頭をよぎったが、忘れて楽しんで出し切ることだけ考えた。インカレという言葉は出さなかった。

 

暑熱馴化に不安が残ってしまった。のでウォーターローディングを怠らず、栄養はバランスよくとり、頑張って寝た。あとは前のブログのとおりのコミュニケーションで気持ちを高めていく。これがいちばん大事。

 

ディスクのストックホイールの準備には、ゴンやナオトが奔走してくれた。ありがとう。

 

前日

試走と開会式が終わり、宿に到着。これで遠征の半分は終わったと安心した。みんなのおかげで余裕を持ちながら最適な時間配分ができた(と感じられた)。ぐっすり寝られた。

 

当日

朝ごはんはおにぎりあんぱん。塩分と勧められた2RUNも摂ってみた。攣らんという語呂合わせだそう。おまじない。スプリントになって、熱中症への不安は減った。

 

レース

5/1から外プールで泳いでいたのはこの日のため。外プール確保のために奔走してくれたサキシノありがとう。5/120℃で、すでに戸田調整池よりあたたかく拍子抜けした。金曜日の外プール練は、毎回入水チェックからスタートホーンを聞くまでのイメトレだった。6月半ばは25℃になり、冷たさが苦手な私は少々不安が残る状態でレースに臨むことになった。

 

迎えた6/26は、18℃(ほんと?)。練習どおり「まずダッシュして一気に心拍を上げる。そのあとも長めに泳ぎ続けて身体を温める」を遂行。全然冷たく感じなかった。気持ちよい。ばっちり。

 

プランはビルドアップ(これは過去のブログで自分と似てるなと思った先輩から着想を得た)。気持ちよくフィニッシュするために、スイム<バイク<ランでテンションを上げる。三種目それぞれもビルドアップしていく。したがってバトルは要らない。外側からスタート。

 

左側にたくさん泳いでいるが、どんどん抜かせた。初めて落ち着いてhypo3とヘッドアップを維持できた。たまに前の波に乗れて、第一ブイを通過。そのあとはしばらく3人くらいで並んで泳いだ。二つ目のブイを回ると、一人に追い越されたが、戦略はビルドアップだったので、ペースを上げてついていく。

 

練習で長めの距離を追い込んでぎりぎりのサークルで泳ぐと、それまでより大きくのびのびとした泳ぎに切り替わる瞬間がある。5月の1500TTもそうだった。その感じ思い出そ。大きくゆったり、でも速く泳ぐ意識をして、ラストの250を乗り切った。

 

スイムアップ後、18位?まじ?20位わることが想定外。もうテンションが上がってきた。ふらつくこともなくトランジを終える。

 

「筑波つよ」乗車ラインの近くで他大のひとの声。2020年の11月から、遠征は「筑波大生」という名を背負う意識がいつもある。以前はさみしさもあったものだが、今回は、誇らしさだけを感じた。住めば都。

 

バイクは今回はバーをお借りして、共に戦わせていただいた。

下り坂に入るとすぐに、みゆさんに抜かされる。その直後に、さきにも抜かされる。スイム先行できていた。うれしい誤算から口角が上がる。

つくトラ女子とすれ違いエールを送る。去年は誰とも会えなかった。なんて楽しいんだろう。うちわを見つけたときが一番笑っていたと思う。最高です。

サキと抜きつ抜かれつ。これも一か月前の渡良瀬では味わえなかった。幸せだな。

集中もキープできた。最終周の下りの入りで一気にサキを越して、さあラスト上げよう!という理想の展開。スピードしか尺度はないが、登りと下りは最終周が一番巡行速かった。

20220626100830_IMG_2940 (1).JPG

第二トランジを終え、さあ待っていたラン。

 

これもホタカさん主催の勉強会で得た知識、ランニングキャップに塩分を仕込み、靴下とシューズを履いて出発。声援にこたえる。たのしい。(さすがに調子乗っててはずかしい、、)

 

目標は5キロならave4:30/㎞。飛ばしている意識はなく、入りは4:33。ここから崩れたのがスプリングだから、様子を見ながら。

池を出て次のラップは4:37。いいんじゃない?アスファルトも反発をくれる。

 

前の3人の集団を追い越せそう。じりじり詰めたところでコースが狭くなりやむなく後ろにつく。道幅が広くなったのはつくトラ陣地の前。みんなの前で追い越し、苦笑いされた記憶。

 

そのあと知っている背中は見えなかったので、自分の走りに集中。結果ラスト1キロは4:204:30でまとめることができた。ばっちり。大きく崩れず、averageの目標も達成できた。スプリングとは違う。及第点ではなく合格点をあげようとおもう。

 

[総括]

競技面はのほほんとしているだろう。この程度の楽しみかたが結果につながるというのは、甘い世界だからだろう、、、そう考えると、欲が出てくる。それはひとつ大切にしたい気持ち。盲目的になりすぎない範囲で。

 

後悔も劣等感もある。部内でも自分よりもまっすぐに競技に打ち込む背中を見てきた。一年間、誰よりも練習を積めたと自信持って言えるひとがいちばんカッコイイ。弱さを認めて、これから強くなっていこう。

 

一年前との比較。地道な冬が実ったと思えたのがスイム。持久力には自信がついた。バイクは、仲良くなれてきた。冬さぼりがちだった分、相対的には伸びてない。ランは、、、好きだ。もっと速く走れるようになりたい。

 

6月意識したのは「楽しむための努力」。今から大きく伸びることはないよ、と。でも準備やコンディショニングならできる。

遠征をしっかり納得できる形に準備してストレスフリーになること。ヒントをくれたのは前主将。自分で要綱を作ったから把握できるのは当たり前。これを伝播することでみんなも当たり前に動けるよう働きかけたのが一か月前から変わった点。負担は度外視、報連相徹底。

 

準備と言えば、サポートの人にいろんなお手伝いをすっかり任せることができた。

どうやら女子がたくさん出るらしい、学連にもたくさん出向するらしいと聞き、サポート少ないんじゃないか?とハスさんをサポート隊長に任命。

どういうことをしてほしいか相談。インカレを狙う男子が多そうなのできっとタイムや順位が大事になること、少ない人数であること、後代への教育、などなど、オーダーは多かった。

数日前、「サポート遠征要綱」を見せてもらった。サポートの動きや分担が詳細に書かれていて、もう頼んでよかったと思っていた。

前日、宿にてサポート打ち合わせをしていると聞いた。ありがたい。

当日。見事な連携だった。実況の精度はリザルトを見ても高い。特に男子の順位をしっかり数えているのすごくないですか?

「サポート反省スレッド」には十分なタイム、順位、応援の要望がさばかれていてもなお、改善点が挙げられている。つくトラとして一丸となって戦っていたことを実感できて、すごくうれしかった。

 

実は、入部してからずっと後ろめたかった。お金払って、週末を返上してまで遠征に来て、応援してくれること。感謝を通り越して申し訳なさを感じていた。いつか私がサポートにまわるまで(その時が来るのかもわからないし)そういう気持ちを感じ続けるのは少し苦しかった。

そこに出した答えは「積極的にサポートされに行く」こと。頼ること。必要とされることはうれしいじゃない?この思考のヒントは同期から得た。

今回は、申し訳なさより素直な感謝が勝っている。生き生きした顔が見れた。今秋は支える側に立ちたいな。

それぞれの"瞬"、、、瞳に映っていたら良いな。

いつものとおり、クオリティの高い写真もありがとう。

 

DSC_0528.JPG

赤シャツ目立ってよかったよ!

 

一か月前のブログ。

「通過点として、全力で通過したい。出し切れた時には笑えているから。」

準備ができたから達成できた。ありがとう。

熱い思い、懸けてきた、、というよりは、諦観?落ち着き?があるだろう。私にとって、言葉は素直だ、、、。嘘がないように。

そして、熱さ、達成感、喜びに震える経験を再びしたい。

 

それから、すべてが終わってようやく、視界が開けた。

「一人で運営をやっちゃだめだよ」と強めに諭してくれた。ようやくその声が聞こえてきた。聞きたくなかったのだと思う。改善します。

 

今期の目標は「笑って走り終える」こと。

インカレでも楽しむ気持ちは忘れたくないと思った。でもそのうえで、強くならないとまたlapされる。心を撫でながら、助け合いながら、強くなりたい。弱さを認めて強くなりたい。

 

おまけ。

満を持して「来年も関カレでますか?」と聞かれたこと、、めちゃくちゃうれしかった!

つくトラが良い方向に、このまま進めますように。

あと2か月ちょっと。走りぬきたい。

ハノンからのステップアップ 〜関カレからインカレへ〜



2021年7月11日、那須塩原で悪夢を見た。関カレという言葉が嫌いになった。

あれから1年、

インカレ出場権を獲得することができた。








こんにちはこんばんはおはようございます、
3年主務    しのです。

書きたいことが多すぎる。

急遽スプリントに変更になったレース

とりあえず、リザルト。

関東男子完走159名

swim 13:03 (90)
bike 41:33 (17)
split 54:36 (45)
run 21:07 (57)
Total 1:15:43 (48)






まず方方への感謝を述べようか。

〈同期へ〉

幹部代として迎えた関カレ。
去年の雪辱を晴らすべく迎えた関カレ。

比率は、0.1:9.9
もはや去年の方が幹部的な心持ちだった。

今年の関カレは、ただ自分のレースに1点集中させてもらった。  

僕のしたことは、
5月初めに特例申請等の書類を書いただけ。

主将の佳乃をはじめ、今回の遠征の運営を回してくれた同期には頭が上がらない。
いつもありがとう。

夏は、もう孤独じゃない。




〈物資的支援をしてくださった人へ〉

昨年5月に5万円で譲り受けたGIANT一式
Mavicの練習用ビンディングシューズ

大切に使わせて頂いております。
ありがとうございます。

Facebookで最初の報告義務を果たすのに、13ヶ月かかってしまった。





〈つくとらサポートチームへ〉

応援がこんなに力になるなんて、知らなかった。

レース中結局応える余裕なかったが、嬉しかった。

気合いゲージに有り余るほどのパワーを注入してくれる。




〈いつも支えてくれる父母へ〉

いつでも信じてくれるバックグラウンドが常にいるというのは、とても心強い。

非常に恵まれた環境で大学生活を送れている。ありがとう。




他にも応援にかけつけてくれたOBOGさんや学連の皆様、一緒にレースをする他大の選手たちにも感謝。



周さんマツコさん朝日さんの登場にはテンション爆上がりした。






では本題の、レースレポートへ


〈スタート前編〉
3週間くらい前からずっと天気予報みてた。
なんちゅう暑さやと。
那須塩原の天気見すぎて、ラン練で雨降ると思った日もあった。

6月に入りブリックで毎度暑さにやられていたので、とにかく暑熱順化を最優先してきた。

2週間前には駿亮と試走に行き、4通りの登り方を試し坂を攻略した。

3日前くらいからは練習以外に1日2L飲むと決めてウォーターローディング。

着々と準備を進めてきたが、
正直、直前までフィジカルのコンディショニングは微妙であった。

暑熱順化こそ完了(GARMIN表示で98%)したものの、
1週間前あたりから
走れば喘息気味で呼吸が苦しく、
便通は芳しくなく、
寝付けない夜が続いた。

それでもなんとか気休め程度でもいいという心構えで、できることをやってきた。

その甲斐あって、前日移動の日にはコンディションが回復してきた。
寝付きもお通じも良く、
GARMINさん(信者ではない)は「ピーキング」の表示。
気温も30℃程度に収まりそうだ。
徐々に追い風が吹き始めるのを感じた。

開会式の選手宣誓を一緒に唱え、
どんなことがあっても最後まで走り抜くぞと士気を高めた。

前日の一言では
「ギリギリのせめぎ合いを楽しむ」
と言った。
スピードは速く、かつエコノミー良くパフォーマンスができているとき、「楽しい」と感じる。
本番で力まず、実力を出せると考えたメンタリティは「全力で楽しむ」だった。

そして迎えた当日、
雷予報だったのでスタートが早くなる可能性を考慮し、予定より早い段階、バイクを組み立てる前に車の中でカンチェラーラを観ながら大量の朝ご飯を済ませる。
まずこの判断がよかった。

陣地に着くと、スプリントに変更になったことがわかった。
ここで強い追い風が吹く。

レースを終えたさわさんに、バイクの折り返し場所が変わらないことを確認し安堵。

今思えば、バイクが若干長く、ぼくにかなり有利なレースだった。

女子スタート前にランコースの下見を済ませ、

スケジュール変更後の自分の動き方を逆算し、

緊張しつつも可能な限り全ての不安を払拭しスタートラインに立つことができた。

入水チェックは水が冷たくて気持ちよかった。
テンションが上がる。

サボり筋ストレッチが無意識のうちにルーティンになっていたのを、後から写真で気づいた。

絶妙に長いスタート前の待ち時間で、レース展開をもう一度思い描く。

思い描いていたイメージ↓↓
----本当はスイム12分切りたいけど、先頭から3分くらいでまとめれば、焦らずともバイクで追いつける。ODの想定では120位でスイムアップし、バイクで50人、ランで20人抜かす予定だったが、スイムが750になったので100位以内アップに変更(400くらいまでならバテずに頑張れるため)。バイクで1周あたり10人+α抜いて、ランはつくとら内ラップ目指して爆走。------



〈レース中〉
フローティングが始まる。
真ん中やや外側に陣取る。
この日のために右呼吸も練習した。
ホーンが鳴る。
勢いよく飛び出す。
水を飲みたくないので最初はhypo8くらいで回す。
彩の国の反省を踏まえ、マメにブイを見る。
水が綺麗だったので周りの脚も見えて、割と真っ直ぐ泳げていたと思う。
バテる前にピッチを緩め「力強くでも力まず、気持ちよく」「腕と脚頑張らない。体幹頑張る」で泳ぐことを意識。
ブイ周りはインに入りすぎないことを意識。
自己最小平泳ぎ回数で泳ぎきった。
600mくらいまでずーーっと玉井と一緒だったのは笑った。玉井のタイム=自分のタイムだったので、玉井がスプリングの時より速く泳いでることを願ってた(笑)
昨年飛ばしすぎて永遠に感じたスイムはあっという間に終わった。
そりゃそうか、たかが10数分。

陸に上がった頃には若干玉井は前にいた。
美結さんの「89位!」の声。タイムの割に予想より順位が上だったのは驚いた。これは「全力で楽しめればいける」と思うとニヤけた。
バイクに乗る前には玉井が後ろにいた。なにしてんねん。

ゼロ速で飛び乗る。何度やっても上手くならなかったが、失敗は無くなった飛び乗り。
漕ぎ始めこそフラフラしたが、しっかり前向いてたてなおす。
左足だけみきおさんスタイルですっぽりハメるのは成功した。片方だけでも早めに履けると、凄い安心するのだとわかった収穫。
下り手前のカーブまでで3人ほど抜かす。
そして最も楽しい2k越えの最初の下りに突入。
ここで勘違いしてはいけないのは、下りといえど傾斜が緩いので結構頑張って立ち上がらないとスピードが上がりきらないということ。
落ち着いて1つずつギアを重くし、抜かした人の数を数えながら下っていく。
予定通り逆手前でトルクを緩め、最初の給水。
この最初の下り、Ave.54.9km/hでていたそうな。ノースの遠藤くんに次いでSTRAVA2位なのは素直に嬉しかった。
やはりバイクはエンジンが勿論大事だが、脳みそも重要だ。いかに効率よく加速し、維持するか。
そんな調子でどんどん抜かしていく。面白いくらいに。
何度も「右通るよー!!」と叫んだ。
1周目の登りで駿亮を捉えた。
俺が飛ばしすぎなのか彼がスイム失敗したのかその時はわからなかったが、
坂はついてくると思ったので大声で煽った。
「ファイットォォ」
登りは脈よりも筋肉がキツくなる。永遠に感じるけど、4分程で終わる。それをわかったうえでの坂はあまりキツくなかった。情報の大事さ。いかにホームグラウンドにするか。
明治のユキトもいた。相変わらず自分と似たレース展開なので笑った。
リュウさんに「58位」と言われた。流石に嘘だと思ったが、嬉しかった。
同じ要領で2周目をこなす。
梓銘、小林の順に捉え、イメージ通りのレース展開、この時既に圏内。
つい欲が出そうになるが、調子に乗りすぎずランのために脚を残すことを意識して最終周に入る。
と同時に、有り得ない勢いの雨。
下りで煽られまくり、取り出したボトルをしまえもせず飲めもせずで1分以上こいでた。
3度程バランスを崩したが、焦ってボトルを戻そうとしなかったのは好判断だった。
急に路面がウエットになったので、攻めるのをやめ落車しないことを最優先に、立ち上がりを本気でやった。
あの偉大な前主将のように、
「心はホットに、頭はクールに」
なっているのを実感した。
最後の坂、「歩貴さんまで1分」の声。
食える。
そう思った。

靴脱ぐときが一番つりやすいので、必要以上に身長に脱いでたら隣にいたやつに2度見された。
急だと思っていたトランジの坂は微塵も気にならなかった。
が、その代わり右足ハムがつりかけていた。
「これはまだわからないな、どうなることやら」な気持ちだった。


マグオン片手に勢いよく走り始める。
つらないように完全にストライドを捨て、ピッチでリズムを掴む。控えめに走ったつもりだったが、ちゃんとスピードが出ていて安堵。
100mほど前に白いキャップ。追いつけそうなペース。よぎる「瞬間つくトラ内1位」。
知った顔もちらほら。普段のSTRAVAはおれより速い人たちが、自分より遅いペースで辛そうに走ってるのを見ると、無理にあげなくても自分の走りに集中すればいける、と思った。
「水を求めて」で再度ユキトを捉え、絞り出した声で「頑張ろう」と言うと、「頑張ろう!!」と力強く返してくれたのは嬉しかった。
一方で、右ハムは帰ってくれない。外周に出た頃、「あと3k以上もこのにらめっこが続くのか」とネガティブ思考に足を踏み入れる。それではマズイと思い、微塵も思ってはいなかったが「ずっとこの時間が続けばいいのに」と自分に言い聞かせ、「全力で楽しむ」を遂行せんとした。
気分を立て直した頃、圧倒的なスピード差がある足音が聞こえてくる。柴崎さんかな?体調悪いとか言ってたし、とか思ってたらk林だった。大人しく抜かされた。「マジかよっ、、」と呟くと、聞こえてたのかあいつは笑った。悔しさもあったが、彼も圏内にいることに嬉しさも覚えた。それからも2人くらい近づいてくる息切れがあったが、いずれも駿亮ではなかった。回収されると思っていたが、これは勝てるかも、と思い始めた。2回目の池の手前、後ろのやつが「49位!」と言われてる。じゃあおれは48か。のこり1k強。いつしか歩貴さんは見えなくなってた。ペナボックスの横あたりで、ついに右ハムが一気に迫ってきた。苦笑。行ける所まで脚を引きずろう、そう思ってたら、いつもより軽度だった。走れる痛さだった。そんなこと思ってたら、またk林に抜かされた。「こいつ道間違えたのか?ww」とか思った。ペナボックス入ってただけだった。気づかなかった。この時点で池の1番奥あたり。ここにきて、いつもおれを苦しめる「足つり」がしょぼくて、愛おしささえ感じた。と同時に、複数人が後ろから迫る気配。この人数に飲まれたらやばいのでは?と思った。このまま抜かされてギリギリで逃すより、足掻いてつって粉砕される方が後悔が残らないと思った。思い切ってペースをあげてついて行く。若干痛いが案外大丈夫そうだ。神が「いけ」と言ってる気がした。
そのままついて行く。無理なペースじゃない。一度離れたk林の背中が近づく。ついに抜き返す。もう300mほどはあろうかというあたりで、かなりスパートを使い切ってしまった。そこからは長かった。知ってる背中が横を通り過ぎていく。懸命に自分も体を動かすが、乳酸が凄い。近くにいる後ろの人数を把握したかったが、振り向いたら集中が途切れる気がして、前の人のかかとだけ見た。池をぬけ、最後のコンクリ坂。周りのギアがまた1段上がる気がした。脈が飛んだ。胸がキューっと締め付けられた。ひたすら長く感じた。気づいたらFINISHの旗の下にいた。
最後混戦だったが、圏内は確信した。
蓮さんが見える。
涙が溢れてくる。
とても不格好な最後だったが、味わったことの無い達成感だった。




突破した人の表情じゃないんよ、、







こんなに真剣に何かに取り組んだのは久々だった。
高校陸上で報われない経験をし、大学では競技としてのスポーツから身を引くつもりだった。
つくトラ入部後も、しょっちゅう練習してはいたがどこか気持ちの面で一線引いていた。

1年前那須塩原で悪夢を見た。
代替えの時に、「根本改革」を掲げ、「ワンチャン」にかけなくてもいいくらい速くなろうと思った。立ち止まらずに練習を積んだ。
2月の学生合宿で、それまでの自分の甘さ、外界の刺激無しで闘志を燃やし続けることの無謀さを知った。
それ以降生活習慣から見直し、今度こそ「本気で」インカレを目指した。
強化練含め3月に早速効果を実感し、練習を楽しいと思った。
認定記録会で伸びを実感した。へっぽこだったスイムの傾きがやっと有意に正になり、涙が出た。
GWが明け休みがなくなると、溜まる授業、兼ゼミ故の毎週の発表、就活への焦り、コンスタントに面倒な主務の月次業務、トライスーツもポロシャツも作ってないや、ローラー買うの?ホイールも?また代表者会議出忘れた、、、あっ構成員名簿、
最早自分が2人いても尚回らない量を抱えてるのではと思った。
全バイトを辞めた。
投げられる仕事は投げた。
だが投げた仕事も放置できるわけではなく、遠征運営を考える余裕はなく、悪循環にはまっていくのがわかった。
気がつけば泣きながら資料を作ってた。
ふとしたことで涙が止まらない夜が増えた。
今も思い出しながら目頭が熱い。
1日気力が湧かず何も食べず寝ている日もあった。
何度か予定をすっぽかした。色んな人に迷惑をかけた。
たぶん周りにも冷たく接することが多くなっていたと思う。

こんなことを、発信すべきではないと思う。
でも、敢えて2つ意味を付与。
まず、どんなにコケても、溺れても、立ち上がれるということ。全て順風満帆満帆なわけは無い。これを胸に、目標に向かって欲しい。未来の自分と、仲間に向けて。

2つ目は、イベント盛りだくさんの夏は主将依存の運営から脱却するという意思表示。
仕事は完璧じゃなくていいから、コミュニケーションだけは取っていきたい。

そんな中でも、競技への炎には定期的に酸素を供給した。流経に参加させて頂き、周さんにたまに引っ掻き回してもらい、チャリ部にもお邪魔した。ランのメニューも作らせてもらった。
工夫と向上心。

スプリング、彩の国と実践練習を積み、
「やれることは全てやった」と胸を張って言える状態で臨むことが出来た。









そして、本題。

インカレに向けて。

まず、「関カレ突破」のプレッシャーなく、チャレンジャーとして練習に臨めることがとても嬉しい。

と同時に、このままではやばい、スイム遅すぎてラップされる未来が見える。だがマイナスな気持ちはなく、やってやるぞというワクワクが勝っている。
7月は毎日プール使えるというワクワク。
脱カナヅチの同志募集。
時給2000円でコーチ募集(??)

目標は変わらず、インカレ完走。
だがやるからには、とことん目指したい。
今回実力を出せなかった彼のためにも、





ここに宣言しよう。



『これ以上日焼けしない』



あと、

リザルトの1枚目に載る。



以上。
他大のみなさん、対戦よろしくです。!













おまけ① 捨てきれなかった前髪

いつしか(1年生の頃?)本気になったら短髪になると宣言した。
その話を覚えている人がいたのはビックリした。
短髪になる理由は、長いと邪魔というシンプルな理由だが、結局前髪は長いままで、サイクルキャップは手放せなかった。
今回のレース中はタグがピローんってなってていい具合にダサかった。。。


おまけ② どこでもコンタクトをつける蓮さん

彼は7月にフィリピンに学びを広げに飛びます。めでたし!


おまけ③

餃子もいいけど、榛名湖出ようぜ。





ラストおまけ   

夏を楽しみ尽くそう。


一に楽しむ、二に結果

2021→2022関カレ(0.75 km, 20(→24)km, 5 km

関東順位:25→28

総合タイム:01:21:18→01:2842

Swim0:10:57→0:11:45

Bike00:42:45→00:50:21

Run00:27:45→00:26:36

 

お分かりいただけただろうか。

そう。1年でほとんど成長していないじゃん!

バイク・ランはちょぴっと速くなってるけど得意のスイムはむしろ退化。

でも私にとって成長していないことは自業自得であり、それをわかったうえでレースに臨んだつもりだったので悔しさはほとんどない。

ほとんど,,,スイムが退化していることと、かのに抜かされたことだけは本当に悔しい(笑)

そんな3年五十嵐咲季の関カレ振り返りです。

 

私のトライアスロンに対する姿勢は、競技に全力で打ち込む選手たちにとっては目障りで、イラっとさせてしまうことがあるかもしれない。

つくトラという組織だからこそ許されている(よね?)ということにまず感謝したい。

 

遡ること1年前。

インカレ出場を目標に挑んだ関カレ。

緊張と不安が大きすぎて、関カレ楽しみ!というよりも早く終わってくれ解放させてくれ、という気持ちの方が強かった。前日の夜に宿泊所の1階ロビーでポジティブ人間に励まされながら涙を流したのもいまではいい思い出。

とにかくインカレに出れるのだろうか、という不安で辛かった。しかし、その不安とは裏腹に、関カレからは最高の結果とともに解放された。

楽しいレースだった。

 

さぁインカレだ。そうなったとき、やっぱり練習を頑張れなかった。トライアスロンをやるよりも旅行や帰省の時間の方が幸せだった。インカレに行けたことへの喜びや安堵感とともに残っていたのは、もう1試合あるのか、というマイナスの感情。本当にインカレに行きたくて行けなかった人に対して失礼すぎる感情。応援してくれている方々に対しても失礼。

でもあのときの私はインカレを早く終えてトライアスロンから解放されたい、の気持ちだった。

インカレはランで最後尾の自転車につきまとわれながら、なんとか完走。初めてのレースOD。初めての知らない人との集団走。ランは足が動かなくてほとんどジョグだったけど声援には笑顔でこたえられていた気がする。

楽しいレースだった。

 

秋冬。週4の実験を言い訳に、B班にうつった。

スイム実験ランバイクスイム、、、そんな毎日が嫌になった。できるだけ練習に参加しつつ、行きたくないときは練習に行かない。逃げ場ができたことが自分を楽にしてくれた。

でもしばらくして、部活に行かない日々がつまらないことに気が付いた。自分からつくトラを除いたら何もないんだなぁと。

3月の強化練。中途半端な自分の参加姿勢に嫌気がさし、できるだけ参加した。自分で作ったスイムメニューでぼろぼろになり、練習の締めの一言で「練習行かないと私みたいになるよ」と自虐。

このままシーズンにはいったらもっと苦しむのは自分だと思い、入部式を機にA班に戻ることにした。

 

 

以上のなんとも中途半端な半年強を経て私が気づいたことは、

・自分は運動を頑張り続けることが苦手

・つくトラは好き

・レースは楽しい

 

甘えの塊である。許してください、、、泣

 

入部式前のバイク練、2022年度上半期目標を考えていた。インカレに行きたいという思いは弱く、トライアスロンをやめたくもない。

結論:「つくトラを楽しむ」

 

去年は楽しむことを忘れ、結果を残さなきゃいけない、でも練習行くのが辛い、そんな毎日だった。でも私はつくトラという組織に所属している自分が好きで、久しぶりに練習に参加したときはなんとなく後ろめたく感じる。

だったら、結果を求めずに練習に参加すればいいじゃない。RTの練習に参加した結果として、いい結果がついてきたらそれでいいじゃない。

その結果には期待しすぎないし、後悔もない。

つくトラにいられる限られた時間を謳歌しようじゃないか。

 

 

そうした前向きな気持ちで臨めた今回の関カレ(やっと本題、、、?)。

ただ楽しむ、インカレは行けたらいいな、行けなくても後悔しないくらいには頑張ろう!

そんな感じだったので特に緊張はしなかったし、RT以外の練習は特別しなかった。

 

・入水チェック

水が冷たすぎて足つりそう。2周泳いで少し慣れてきたので退散。

渡良瀬より全然きれい、、、泣

 

Swim

真ん中あたりちょっと外側寄り。インカレで沈められたのがトラウマすぎてもまれたくない一心。

最初はもちろん泳ぎにくかったけどなんとか人の少ないところを見つけて入り込む。ほとんど水中で周りの人を見ながら泳いでた。たまに顔をあげてブイの位置確認。同じ速度の人をみつけてしばらく並んで泳ぐ。

最後のブイをまわったとき、右後ろから見覚えのあるキャップ・ゴーグル・ウェットスーツ、、、みゆさん!

私は右呼吸、みゆさんは左呼吸。心なしか呼吸で顔を見合わせたときみゆさんが笑っているようにみえた。あまりにもずっと隣にいるもんだから私も笑ってしまった。

スイム楽しい〜。

 

T1

ウェットスーツを脱ぎながら立ちくらみ。足元みずに脱ごうとしていたらアンクルバンドを必死に脱ごうとしてた、危ない危ない。余裕があったら口にいれようと思って置いておいた塩分タブレットを投げ捨て(トランジは荒らしすぎないようにしようね)、先にトランジを終えたみゆさんの背中を追いかける。(女子の名前順、トランジ遠すぎ!)。

走ってるときに聞こえたしのの声。「かの、みゆさん前!」、、、、、ほぇ!?

思わず聞き返しそうになった。かのが前?まじか。笑いさえこみあげてきた。スイム遅かったのか。かのがはやかったのか、、、考えたって仕方ない。目標ができた。

バイクでかのに追い付いて差をつけよう。

 

・バイク

去年よりはバイク力ついてるし、辛かったあの上り坂も楽に感じるだろう、という期待のもとの前日試走。全然楽じゃない、、、でもこの上りさえ頑張れば周りと差が付けられるはず。そう思いながら臨んだバイク。

折り返しのあたりでかのとすれ違う。やばいやばい。このまま追いつけなかったらどうしよう。自分が焦ってきているのがわかった。焦りの感情を押し殺すため、一人で笑顔をつくってみた。大丈夫。楽しめる。1周目の上りでかのの背中が見えた。ギアはいつもより軽くしてはやく回すことを意識。かのが少しずつ近くなる。上り終えるころにはすぐ目の前にかのがいた。あと2周で抜かして差をつけよう。そう思ったけど結局抜かし抜かされの繰り返しの後、3周目の上り坂で差をつけられてしまった。自分の足が重いのがわかる。

やっぱりこの坂苦手です。

 

・ラン

「さき28位!」誰かの声が聞こえる。インカレ枠は31。まじかぁけっこーぎりじゃん。でも不思議と5 kmのランなら足の疲れに負けることなく頑張れる気がした。ODのために練習していたおかげ。

走り始めてすぐ、1人に抜かされた。近くに見えていたかのの背中はどんどん遠くなっていく。池をでて、1人抜かす。抜かされてばっかりだった自分が抜かせたことに感動。

外周はたくさんの人(地域のボランティアの方々?)が応援してくれた。ゼッケンと手に持っている紙を見比べて、「五十嵐さん頑張れ!」なんて言ってくれる人もいた。

五十嵐さん頑張るよ!

外周の途中、下り坂?すごく足が軽かった。距離や速度を見ると乱れる気がしてガーミンは見ないようにしていたが、いいペースで走れているのがわかった。去年ここでかのが腕をふりまわしてくれてたなぁなんて思いながら、同じペースで走り続ける。足音は聞こえなかった。前も後ろも誰もおらず、焦ることなく快適な時間だった。

池にはいると2回足音が聞こえた。ここまできて抜かされるのかぁ。順位に不安がでてきたが、焦ったら負け。抜かしてきた人の背中は見送り、自分のペースで走り続けた。池をでたらラストスパートをかける元気は残っていなかった。

 

Finish

ゴールが見えたときに気付いた。ゴールテープある!最近のレースはコロナでなかったから地味に嬉しかった。さぁゴールテープを切ろう。目の前の選手が一人ゴールテープを切る。スタッフが片方のテープを追いかける。すぐに私が来るからだろうか、再び張り直す気配なし。

あ、、、。

ゴールテープを切るという小さな願いはあっけなく消えた。とにもかくにもゴール。「31位」のアナウンス。

インカレ行けたっぽい、、、!

・レース後

かのが待ってくれていた。レース終わったあと誰もいないと少し寂しいので嬉しかった。女子陣と合流し、愛さんを応援。愛さんめちゃ楽しそう〜。今年の上級生みたいに、私も来年以降関カレに出る気になっているといいなぁ。

 

今年もぎりぎり得たインカレへの切符。

合宿もできそうだし、今年の夏は垂れないように頑張ろう。

今年の目標は

・インカレ完走。脱・最後尾。

 

 

関カレレースレポのつもりが1年の振り返りになってしまいました。

いまはトライアスロンが、つくトラで回っている毎日が楽しいです。

つくトラ現部員、OBOGの皆様、学連、大会運営に携わった方々、すべての方々に感謝します。そして、かの運営ありがとう。つくトラ学連の方々、ありがとうございました。

 

 

最後に、私の競技スタンスに共感してくれた人に一言。

 

嫌になったら一度逃げてみればいい。

そこが好きな場所だったら、自然と戻りたくなる。

楽しむことを忘れずに。

 

 

〜次回予告〜

日本一美しいトライアスロンとやらを見に行こうじゃないか。

関カレ!

はじめに

最高のレースだった。で終わりたいくらい私にとっては過去最高のコンディションだった。自分の特性を考 慮してインカレ (だいたい 60 位くらい) ラインに滑り込むことを考えたら次のような展開が現実的だったろ う。

SWIM でできるだけ圏内に入り込む。BIKE で一回圏外になっても慌てないで冷静になって RUN を迎えて、 RUN でボーダーをぶち抜く。SWIM RUN でぶん殴る。

いざふたを開けてみたらその通りだった。いや、それ以上だった。SWIM で圏内に入って、BIKE 終了時にはまだ ボーダーにいた (!)RUN で最高 45 位くらいまであげて (そこでペナルティー消化した) 最終順位は 51 位。 インカレが現実味を帯びて見えてきて以来、多くのひとが「練習してるね」って言ってくれるくらいにはがん ばっていたから結果はとても嬉しい。

レースの反省だって、思い浮かぶのは3つだけ。 速いペースで回せて足張って辛いからこそ、もっと笑おう。苦しい顔してた自覚しかない。サポートのひとに 垂れてたって言われてたし、なにより写真写りが悪い。 2 大会連続ドラフティング違反でペナルティー。1年生のときは一回もなかったはず。それだけ勝ちをタイム を狙ってかつそれだけの実力がついてきたってことなんだろうし、BIKE での恩恵は 30 s 以上はあるだろうからペナルティー喰らったほうが速いのかもしれないけど、そのうち足元掬われて痛い目見る。 RUN のラスト、6, 7 人の団子を安々と見送ったのはバカだった。そのせいで正式リザルトでるまで全然安心 できなかった。 このくらい。もっとあるはずだけどまあいいさ。

 

1 SWIM

競技前にゆっくりできるのは SWIM だけ。ここにインカレがかかってるってところあったけど緊張が高ま りきらずにいられたのはつくとらの人たちと話していられたから。入水チェックで感じる水の気持ちよさ。渡 良瀬とはちがう!彩湖とはちがう!水がきれいだ!!W-up に目向けた SWIM 練が功を奏したのか、回る腕。そし て飲める水、まぶしい太陽。位置取りは前の真ん中より外。気づいたら周りにこじさんしのさんほたかさん。 他にもいたかも。いたかった位置にいれて幸先よし。ここでホーンが鳴る。レーススタート。 位置取りよしだったから快適な SWIM。私の周りにひと少なくて左 (ロープ沿い?) に密集しがちだったけど、 ブイの位置考えたら私の軌跡が最短なんだよなあ、って謎に日本人らしからぬ自信を持てていた。新しいゴー グルとなぜか良い視力でブイがはっきりと見えた。ただ、ヘッドアップちゃんとしないといけなかったけど。 ここで焦らずに、むしろ変なとこ泳いでる (と思って) まわりを見てリラックスできたのは強かった。那須塩 原の水は気持ちよい。気持ちよさを私という変換器で動力に変えるだけ。スプリントディスタンスは本当にす ぐ。いつの間にか橋の下。最後まで気は抜かない。ラスト 100m くらいは前のひとにチェーンして楽した。こ の判断、レース全体を見ていなかったら絶対していなかったと思う。だって SWIM で順位取りたかったらス パートかけるべきじゃん。それよりも後の BIKE を万全に迎えることに重きを置けた。偉いよ私。

もう、全部練習が効いた。SWIM 班だってことをちょっとだけ気負って、開錠と同時に学生証をかざして窓 開けて電気つけてメニューを書く。2,3カ月前から週1の課題になってた。気抜くとメニュー作りが回って くるし自分のメニューはさぼりたくてもさぼれないよね。。 位置取り、ヘッドアップ、直泳。単純な SWIM 力にオープンウォーター特有の要素がデバフをかけるわけだ けど、他のひとよりもその影響は少なかったんじゃないかなって思うし、練習に裏打ちされた自信ほど美しく て強いものはない。SWIM up から走るのちょっと長かったけど裏目標 (結果としてそうなってたらいいな、 の意) である「かのさんに勝つ」も達成できたし。 みうさんが 52 位って指で教えてくれたのがなぜか印象に残っている。インカレ圏内入ってる。楽に速く泳げ たのも相まってここはとても笑顔。

2 BIKE

一番苦手なパートだ。インカレ圏内から十数位か遠ざかっても焦らないようにそのようなレースを想定して おかなければならないくらいには苦手。アップダウンが3回あるコースだったのは私にとっては僥倖だったか も。主に不動峠、朝日峠で自主練していたし、登り坂は弱くない。 1周目。言われたように下りの最初でガーって漕いで給水した。軽く水被って覚悟を決める。平坦の折り返し 2 でしのさんとおおしろを見つけて心の中で勝負を挑んだ。登りは32キロ巡行だった。後半大丈夫か?ってふ くらはぎと相談しながら登りを終えた。 2周目。すでに集団とはこんにちは。しのさんにも抜かれた周。抜かれて抜かされて、ドラフティング違反に 対する意識が麻痺してた。しょうがない、とは思うけど取られてないひとが実際にはいるんだからやりようは あるはず。おかげで垂れずにいけたのだけれど。自分の練習以上のペースで走っているから、苦しかった。 3周目。突然の大雨。苦しさも足の違和感も流された。横風ひどかったからペースを緩めて結果的にそこで足 を残すこともできた。登りはちょっとがんばった。 他の2つと違うのは、周りのペースに流されるしイーブンでいけないこと。あるペースでイーブンでいるには それ以上の実力が必要な気がするから今回は仕方ない。

3 RUN

ペナルティーボックス入ったとは思えない走り。距離は十分に積んだ。圧倒的な自信の塊だった。それも しっかりと練習に裏打ちされた。BIKE のラストでしのと30秒以内!って言われたとき、追いつけるビジョ ンがすぐ浮かんだし、最後の2キロでほたかさん40秒前って言われた時も追いつく気でいた。あくまでイン カレ圏内だから足ぶっ壊れるとかはないように気配りながらだったけど。だから池でしのさんの背中を捉えて (圧倒的視力) 3キロ手前で抜かした時はここ一番の笑顔だったはず。でもなぜか、そこ以外笑えなかった。苦 しさを前面にだした走りは醜いし好きじゃない。楽しければ笑う。笑えば楽しめる。必要十分条件の理解が不 十分だけどそう信じてる。 後日、ゴールして、しのさんがいて、はすさんがわーってしてくれて、そこで初めて笑ってるの見たってマネ さんに言われてびっくりしたもん。そういえば、そうね。

終わりに

リザルトでなくて落ち着かないのと大学生したくて、徹夜で大学籠って解析力学した反動ダメージで失速し ていったブログ。私が思ったことをまとめます。 朝 SWIM もロング JOG も、「勝ちたい」の他にも「楽しい」を原動力に継続できたのがよかった。そのよう な練習に裏付けられた自信でレースで実力以上の実力を発揮できた。 逆に、BIKE は積極的にやろうっておもっていない (思ったように進まないからか? ) からいつまでも苦手。 不動アタックは帰りの朝日の景色を含めて楽しいからできる。 「勝ちたい」の燃料は私を動かすには少々非効率。でもやっぱりインカレ勝ちたいよ。ファイト。 あとは、やっぱりもっと笑いたかったよ〜〜。インカレは笑ってゴールテープを切る! そして、ペナルティー喰らってインカレ圏内とかいうオーバーキルできるまでに成長できたのはみんなのおか げです。当日だってサポートの声きけて安心したしレース前も安心できたし、ありがとうm(__)m

物理学類2年次 小林颯人