ロングの世界に片足突っ込みました、国際4年の根本あさひです。
秋学期に留学する関係で学生生活を1年伸ばします。成し遂げていないインカレ完走は次年度に見送るとして、今シーズンの上半期は何に取り組もうか。
そう、ロングしかない。
主将を終えるまで学生レースを軸に出場してきたけど、もうそこに縛られる必要はないのではないか。本当に自分が向いている場所は他にあるのではないか。
思考する間もなく皆生(かいけ)トライアスロンin鳥取県にエントリーしていた。
皆生を選んだ理由は、時期の都合がよかったこと、ロング常連の葵パイセンがおすすめする大会リストに載っていたこと、おとはの実家に泊めさせていただけること。
ロングディスタンスの定義は、「オリンピックディスタンス(OD)の倍以上」らしい。
初心者の私はまずミドルディスタンスに挑戦しようと思ってBタイプにエントリーしたのだが、距離をよくよく見たらしっかりODの倍以上じゃないか!?
という感じで今年は7月の皆生セミロング(Swim3km-Bike115km-Run23km)と9月上旬の国民スポーツ大会(オリンピックディスタンス)に的を絞っております。
【皆生までの振り返り】
•10月後半~4月前半
トライアスロンから離れる。主将が終わってC班に移行し、今までフル参加していた部練を休み、生活も一変した。その間、スイムは週1くらいで継続していたが、1~3月はそれすらもせずほとんど運動しなかった。
•4月後半~5月1週目
運動再開。全種目とも低強度から触れ始め、潮来練習会も参加した。ものすごく時間があったので、バイク550kmくらい乗った。
•5月2週目~4週目
教育実習。ほぼ運動できず。
•6月
練習再開。スイムは週2くらい、バイクはローラーやカスイチで長時間乗る練習をし、その後には必ずランをした。
2週目に関東選手権。青森国スポに出るため、完走を目標に出せる力を全部出した。お休みの半年間人生をサボっていたわけではないのでもっと練習しとけばよかったとかは全く思わないが、やっぱり練習しないと体も心もきついなって思った。
4週目のインカレ予選は出場せず。留学でインカレに参加できないため出場する目的がなかったことと、皆生セミロングと国スポに全力を注ぐために、この決断をした。今のところ功を奏している。
•7月
2週目に潮来トライアスロンのリレーでラン10kmを走る。暑熱馴化が足りないことに気がつき焦る。
3週目、皆生セミロングトライアスロン本番。
【直前1週間にやったこと】
•水分を蓄える
月曜日くらいから意識して多く飲むようにした。飲んだ量がわかるように2リットルのペットボトルを買って飲んだ。なるべく水ではなく糖質や塩分や電解質が入っているやつ。
•エネルギーを蓄える
水曜日から炭水化物を多めに意識して食事。体質的に一度に食べられる量が少ないので、金曜日は5食。排便サイクルも考えて前日の土曜日は食べ過ぎず、早めに夕食を済ます。レース当日の朝食はおとは家のカレーライスをいただいた。
•暑熱馴化
日曜日は蒸し暑い中で潮来のラン10km
火曜日は風呂トレ
水曜日はほのぴすと山練
木曜日は炎天下プールバイトからの4kmジョグ
【目標タイム】
Total 7h55min
Swim 3000m-55min 1’50/100mペース
T1 5min
Bike 115km-4h30min 26km/hペース
T2 5min
Run 23km-2h20min 6’00/kmペース
昨年のリザルトと自分の実力を考慮して目標タイムを立ててみたものの、不確定要素が多すぎて実行できるかはわからなかった。(昨年の女子優勝タイムは8h14minだったので、8時間を切れば相当良いのだろうということだけはわかっていた。)
【リザルト】
Total 8:15:16 総合16位/206人(うち147人完走)、女子総合3位
Swim(3km) 0:56:29 22位
Bike(115km) 4:40:17 26位(うちT1:7min)
Run(23km) 2:38:30 9位(うちT2: 3min)
概して、目標タイムは的を得ている。トランジもT1とT2を合わせて10分の読みは当たっていたし、スイムもバイクも大幅なズレはない。強いて言うならランだが、ガーミンの計測上25km走っていたので、2kmオーバーを加味すれば妥当なタイム設定であった。
【種目ごとの振り返り】
〇スイム
ウェットを着て速さを採るか、ウェットを着ずに熱中症対策を採るか、試泳ギリギリまで悩んだ。周囲でウェットを着ていない人は1人しかいなかったので、私も着ることにした。結果、水に入れば体温が上がりすぎることもなく快適に泳げた。クラゲもいたことだし着てよかった。往路は全くブイが見えず、信頼できる寄生先も見つからず、途方に暮れた。折り返しで水を飲むと決めていた。玉井こまてぃ応援団の声が聞こえたけど反応してなくて後で怒られた。ごめんなさい。手元の時計は32分/1500m。これはまずいぞと思ったが、復路はブイも良く見えるしなんならブイに書いてある数字も良く見えるし速度も速かった。波のせいだったのか。気がついて安心した。
穏やかな日本海
〇T1
ウェットの中にはトライスーツを着ていた。ロングの人がよく着ている3種目できそうななんとかスーツに投資する財力と覚悟はなかった。彼らに対抗する作戦としては、トライスーツの上にバイクジャージを羽織る。冷感アームカバー、手のグローブ、ロングソックス、ありったけの補給食をしっかり身に付けてバイクラックに向かった。移動は常に小走り。歩いている人がほとんどだったけど、1秒でも速くありたいという謎の執念があった。
〇バイク
筑波のバイクコースに例えれば、ほぼ八郷。八郷に、朝日農道とゆり湯袋を何度か詰め込んだ感じ。Aタイプ(BタイプよりBikeが25㎞、Runが12km長い)の人はこれに不動が加わるのかな?往路の土手は追い風でよく進み、Aタイプのおじたちに寄生しては乗り換えてを繰り返していた。初めての給水所ではもたついたが、だんだん慣れてきて仕様がわかった。ボトル2本のうち1本はOS1、もう1本はプレシジョン。OS1のボトルを飲み終わった段階で、自分のボトルを捨て給水所でもらった新しい皆生ボトルを入れた。(自分のボトルは閉会式で回収することができた。) そもそもボトルゲージ2個でロングに挑むのがアホらしいが、カスタマイズするほどの意欲がなかった。給水所では、水を「飲む」より「かけてもらう」という意味合いの方が強かった。とにかく深部体温を下げるためにキンキンに冷えた氷水をこれでもかとかぶった。元々給水所のタイミングで補給を採ろうと考えていたが、前日までのカーボローディングのおかげもあって、エネルギーが枯渇する気がしなかった。1秒でも削りたい私は、補給するより足を動かすことを選んだ。唯一、70km地点で赤色のアミノバイタルゼリーを飲んだ。さすがに復路に何度も現れる坂を見ては「嘘だろ」と叫んだし、最後3kmの平坦な土手で向かい風のあまり時速22kmになった時は「最後まで辛いのかよ」って思ったけど、結局大ダレすることもなくバイクを終えた。
〇T2
玉井さん、こまてぃ、まいやん、めいさん、おとはがトランジで待っていてくれた。たったこの瞬間のためだけに炎天下の中で待ってくれていたと思うと嬉しいし、あんまり反応できなくて申し訳ない。歩いてしまうとそれ以上進めなくなる気がして、相変わらず小走りでトランジ内を移動した。リレーのバイクパートを終えた中野が氷水につかっていて、「あちゃ氷水かけな」と声をかけてくれた。声掛けがなかったら気がつかずにスルーしていたので命拾いした。灼熱の皆生レース全体に言えることだが、一回の水浴びと給水が命を左右する。これで完走できるか否かが決まると言っても過言ではない。バイクをラックにかけ、バイクジャージ等の装備品を脱ぎ捨て、トライスーツの上に前後ゼッケン付きのつくトラTシャツを着て、蛍光ピンクの帽子を被り、HOKA ROCKET2を履いた。トランジに給水があると思っていたが見つけることができず、給水せずにランをスタートしてしまった。これはレース中の最も大きなミス。バイク終わるまでに十分な水分を採っておくべき。
〇ラン
自分が一番走りやすく長続きするであろうペースで走り始めた。それは結果的に5:30/kmだった。低強度長時間ブリック練では6:00/kmくらいで走っていたから、このペースで大丈夫かな?という不安があった。さらに、歩きたい、楽になりたい、早くゴールしたいという欲求にかられることもあった。そのたびに、何が辛い?暑さか?速さか?呼吸か?心か?何も辛くない。ならばペースを落とす必要はない。と自問自答を繰り返した。信号運は良くなく、強制ストップが幾度となくあった。歩道橋を渡ったり、地下道を通ったり、普段のレースでは考えられないコースだった。それもあり、全体としてのペースは6:10/km。1か所目の給水所でマグオンを1つ食べ、用を足す。それ以降も給水所では必ず氷水をかけてもらい、水分を採った。コーラが嫌いなのでなるべくアクエリ。アクエリよりも冷えている氷水。そのような優先順位で飲んだ。残った氷を手に握りしめ、一部でも冷たい部分を保とうと努めた。振り返ってみれば、私の服装にはポケットが無かった。氷を保持しておくこともドリンクを持参することも出来なかったため、給水所が命綱だった。謎に速さにこだわっている私は、給水所でも急いだ。固形物を食べることはなかったし、氷水シャワーを浴びる時はちびっこではなく潔さそうなおじおばの元へ近寄った。往復のランコースでは先に行く選手とゼッケンがよく見える。甲斐いずみさんが圧倒的に1位なのは目視で確認し、それ以外のライバルはバイクの時から抜かし抜かされしていた松井さん(ゼッケンで覚えていた)だけだろうと予想をつけ、このままいけば女子3位と信じた。ランコースは太陽を遮るものが一切なく、逆によくここまで日陰の無いコースを組み合わせたなと感心するほどだったし、23kmを過ぎてもあと2.0kmと言われた時は本当に泣きそうになったが、競技場に入ってコールしてもらった時はとても嬉しかった。こまてぃ監督と同伴ゴールしたのは面白い。
【その他反省】
•ワセリンを塗ってもウェットは首に擦れる→キズパワーパッドでも貼るか
•ランの時に、ジップロックを持っておく→エイドでもらった氷を背中に入れられる、その後飲める
•ロードバイクの知識をつけよう。喩とこまてぃとかねでぃに感謝。
【レース後】
外傷: 右足中指の血豆1つ、右足の甲のクラゲ刺され、口内粘膜の乾燥
レース後2日目以降: 気持ち悪さ、吐き気、からの発熱、喉の痛み
おそらく内臓疲労、栄養不足から風邪を引いた。レース直後はとても元気で、おとは家のBBQや観光も楽しんだ。しかし、もっと水分補給や基礎的な栄養素の摂取を意識して行うべきであった。翌日にウォーキングをしようとしたが暑さのあまり断念した。レース後こそ強くなれるか否かの分かれ道である。
【総括】
初挑戦のロング。前々から感じていたけど、自分はロングの方が向いている。体質も、根性も。今回、水分以外の補給は2回。多分真似しない方がいい。でも、今のところアイアンマンに挑戦するつもりはない。だって、人間離れしたAタイプ(Swim3km-Bike140km-Run35km)の女子選手たちを間近で見たから。私だってBタイプの女子の中では一応トップの方で走っているはずなのに、バイクも彼女たちより25km少ないはずなのに、Aタイプの招待選手たちはランで颯爽と私を抜かしていった。1人や2人ではない。5、6人。どんな速さで走ってるの? アイアンマンになるということは、彼女たちがいる世界で勝負するということ。セミロングで体調を崩しているような弱っちい体の今の私には、到底踏み込めない。踏み込んだら死んでしまう。
選手4人に対して応援が5人も来てくれていた今回の楽しい鳥取遠征。女子総合3位として表彰台に上がる姿をみんなに見せられたのは嬉しかった。今回はこれで大満足。応援ありがとう!佐々木家の皆さん、かけがえのない思い出をありがとうございました!
突っ込んだ片足は今のところ回収しない。回収しようと前かがみになり始めたら、誰か止めてほしい。しっかり体とゆとりを整えてから挑戦しろと。
みんながゴールで待っていてくれて嬉しかった
表彰台あがれて嬉しい