2021/07/24

東日本インカレレースレポ①

はすです。

 

おまたせしました。

 

レースからもうすぐ2週間、ついに東日本インカレレースレポです。(巷では関カレ関カレと言ってるけど、せっかくなので「東日本インカレ」で統一します。)ちなみに関カレとは関東インカレ(関東大会)の略です。今年は北海道と東北からも大学が参加したので「東日本」となりました。

 

もう遅い(ハルトラにレースレポ先越されたし)?いやいやそんなことはありません。

先を越されたのは痛恨の一撃ですが、関カレ(早速アウト)の賞味期限はアイス並みです。

 

さて、結論から言うと、なんとインカレ(全国大会)出場権を得ることができました。出場枠の数え方で混乱を招いたけど、何とかなりました(コウさん教えてくれてありがとうございました)

小中高とサッカーをやっていた自分にとって"全国大会"というのは間違いなく憧れの場所であり、それと同時に自分には縁のない場所だとも思っていました。もちろんその時と比べれば出場のハードルは幾分下がったとは言っても、そういう機会を(自力・他力・運を総動員したけど)つかみ取れたことは自分にとってとても特別で、結果までの過程を含めて間違いなく大きな経験となりました。(ここに関してはまた違う部ログにて)

 

さて、前置きもほどほどに本題へ。

今回は現地に来られなかった方も多いと思うし個人的にも思い出深いので、なるだけ詳細に書こうと思います。詳細に書きすぎたので具体的な反省や思ったことは別枠で。。

 

では少しばかり7/10-11の那須塩原にタイムスリップしてください(一方的)

 

 

でろでろりーーーーーーーーん

 

 

7/10

 

快晴。いったいどうなってるんだ。

 

今年は梅雨が異常に長かった気がする。前日まで2週間くらいずっと雨だったからレースも雨天を想定して準備していた。

それなのにお天道様はニッコニッコしている。僕がセミなら間違って出て来ちゃいますね。

 

まあ翌日は雨っぽいし、晴れたら晴れたで清々しいので筑波から会場(那須塩原)までのんびり気持ちよく行く。

 

会場には一番乗り。その後他大の選手も続々と到着する。去年はレースが軒並みつぶれて、今年はスプリング・彩の国・伊豆大島・神奈川トライアスロンが中止やエントリー漏れで出れなかったので、カーフマン南以来実に15か月ぶりの試合。

 

そのため他大の選手を相手として見るのは久しぶりだった。決戦用であろう高そうなホイールを履いていたが、なんのこちらにはマツコさんより賜った(借りた)ZIPPがある。練習も自信を持てるくらい積んできたし、当日の動き・レース展開のイメージもある。というわけでそんなに気おされることはなかった。緊張や不安の克服・メンタルの安定には心のトレーニングよりもしっかり準備して不安点を消すこと・自信を付けることの方が効果的ってことをこの半年でよく学んだ。

 

試走も順調にこなし、結構リラックスできていた。

レースへの緊張よりも、幹部としての久しぶりの遠征、何事もなく運営できるかなあといった緊張の方が大きかった。

 

そんな心配は杞憂に終わり()、無事ホテルにチェックイン。風呂は熱かったけどのびのびできた。

夜はロビーの一画を借りての全体MT。選手・サポート全員が翌日に向けての意気込みを語る。阿字ヶ浦トライアスロンを除くと、選手は今回が初レースの人がほとんど。そのせいか「楽しみたい」との声が多かったし、自分もそれは同じだった。ただ、ここまで真剣に望むレースもそうそうないだろうから、せっかくならとことん苦しんで結果を目指したいという気持ちも確かにあった。

普段会うことが少ないサポートの人の言葉を直接聞けたのはよかったし、この場にはいないけどアサヒさん・アイさん・大典さんからのさぷらいずプレゼント&メッセージは否が応でも気合が入る。その他にも多くの人からメッセージをもらって本当に元気が出た。寝る前にはホタカさんにマッサージしてもらったし、本当にいい先輩たちだなあって。

 

先輩と言えば同室のヒカルさんは「課題終わったあ!」「寝させねえよ?」って嬉しそうでしたね。(いの一番に寝てたような🤔)

 

 

7/11、~スタート前】

運営疲れもあって()ぐっすり寝られた。誰も寝坊することなく、ゆとりをもって会場につく。

 

雨予報だったがそんなに降ってない。

 

幹部8ヶ月目にして初めての桐の葉。だいぶたどたどしかったのでRTとして入れようかな(+_+)

 

当日のレースは女子→北海道・東北男子→関東男子の順で行われる(結局北海道・東北・関東男子は10分差のウェーブスタートだったが)

そのため自分の番までだいぶ時間があったが、女子の応援と最終イメトレで結構短く感じた。

 

(※女子のレースについては、かののレースレポによく書いてあるのでそっちを見てください。優しく・アツい思いが詰まってます)

 

結果として、出場した女子三人がインカレ出場を決めてくれた。全員が目標を叶え、いい流れを作ってくれた。

すごいなあ。これはやるしかないと否が応でも自分の中のボルテージは上がっていく。

 

着替えを済ませ、若干心もとないワセリンを塗り、BUMP OF CHICKENの「グロリアスレボリューション」を聞く。

この半年で何回聞いただろう。目覚まし曲としてもよく支えてくれた。

万全の準備を済ませ、入水チェックに向かう。

 

Swim12:52(93/160)

水温は20℃、一瞬だけヒヤッとしたけどすぐ慣れた。阿字ヶ浦の時と同じ感覚。よし、いける。

2年前はあまりに冷たすぎて呼吸難になった。目標は生還。だけど今回は違う。

周りからは冷たいって声が多く聞こえたけど全然そんなこと感じなかった。まあ「冷たくない!」と自己暗示していたといった方が正確だけど。

 

できるだけ身体をほぐし、バトルもイメージしたかったので人が多いところにあえて混じって3周くらいした。感覚は悪くない。いいぞいいぞ。一旦上陸し、つくトラ勢たちと健闘を誓って前の方にいった。ここにきても不思議と緊張はそんなになかった。緊張よりもいよいよかという気持ちや、実戦がほとんどなかった中で、自分がどれくらいの位置にいるのだろうかというワクワクの方が強かった。観客の人たちに手を振るくらいはリラックスできていた。

 

スタート1分前

今回の狙いの一つは"コースロープ沿い最短距離作戦"。OWSは位置取りが大事なので割り込んででも内側前列を目指す。

そしたらいつの間にか最前列まで来ていた。まじか。こんないい位置でいいの?と思いつつ、他の強豪選手たちが別の場所にいることに何かを察する。

 

あれ、あんまりいい位置じゃなかった、、?

 

ここら辺は位置取り争いが激しい。周りでは早速牽制合戦が始まっている。前からは「足触んな!」、隣からは「邪魔すんじゃねーよ」との挨拶をもらう。練習では決してなかった雰囲気。やかましいわと思いつつ、レースへの緊張感が高まる。

 

スタート!

全体的にややフライング気味でスタート。コースは3つのブイを反時計回りで1750m

作戦②として、初めの100mくらいはストローク多め・息継ぎ少な目で早めにバトルから抜け出す予定だった。しかし、これは早々に破綻する。2列目、3列目にあっという間に追いつかれ、どんどんもまれていった。

 

あ、やべえ。

 

ヘッドアップするにも前は水しぶきで見えず、横も囲まれた。こうなるともう無法地帯。腕はぶつけられるわ、のしかかられるわ、呼吸もおちおちできないわ。。今年イチの濃厚接触。思えば平和なOWS練だったし、想定が甘かった。そしてよく見ると真横には見覚えのある赤頭のしの。阿字ヶ浦では普通に負けたしOWSではそんなに差は付かないかなーって思ってはいたもの、最低でも30秒くらいは差をつけたかったから結構あせる。そんなこんなでやっとこ第一ブイを回り落ち着いたころにはだいぶ外側を泳いでいた。

こんな中泳ぐんだからそりゃお互いじゃまなわけで。。

 

2ブイを回った頃には人もばらけ、ようやくいつもの泳ぎができた。前にいいペースの人がいたけどついていくほど悠長にできなかったので、ほぼ競争のような形で真横について泳ぐ(後にこれがコジだったことを知る)

最後は意地で少し先行してスイムアップ。60位台であがる予定だったのでアナウンスしてくれなくてヨカッタ

 

【トランジ1】

腕脱ぐ→キャップ・ゴーグル外す→ウェット脱ぐ→ヘルメット・ゼッケン装着

この流れは何度もイメージしてたし、練習でも繰り返した。ただ、Swimで遅れた感覚もありその時は軽くパニックになっていた。頭は真っ白で、あれなにすんだっけ?状態。ヘルメットのストラップもなかなかはまらない。ほぼほぼ体が覚えていた動作でトランジを進めてバイクを出す。思ったよりも他のBikeがない。乗降者ゾーンにはほたかさんから「前に小林!」との声。まじかよと少し笑っちゃいつつもここで巻き上げるしかない。当初は練習と皆の顔でも思い出して気合を入れるつもりだったけど、そんな余裕はなかった。飛び乗りは成功。いそげいそげ!

 

Bike33:54(21/160)

雨の日のバイクは好き。路面との摩擦が少なくなった()せいでいつもより速く感じる。コースはほぼ緩い下りと緩い登りで構成された道を3周回20km

最初の下りはAve.50km/hキープ、次々に抜かしていくのはやっぱり気持ちいい。途中集団に出くわして減速を余儀なくされたので若干焦ったが、兎に角落車しないためにコーナーと折り返しではかなり気を使った。試走である程度のテンポをつかんでおいたおかげで、登りでも30km/hを下回らなかったし感覚的には非常に良かった。応援も登りの途中とホームストレートの絶妙なところにいてくれてたのでいい感じに力が入った。特にbikeは漕ぐのに必死で視野も限定されるのに不思議と皆の位置はよくわかった。声もはっきり届いていた。

 

(途中野太い声で呼ばれた気がして「こんな声の部員いたっけ?」って思ってたら父でした。わざわざ来てくれてありがとねえ。)

 

あと、「この人ルール知ってんのか?」ってくらいドラフティングされたのはいい思い出。

 

結果として落車なし、スピード出てた感覚もあったのでいい気分でバイクを終える。この時点で筑波トップ、後ろがどれくらい来てるのかは分からないけどある程度イメージ通りの展開ができた。

 

【トランジ2】

バイクでは感覚的に結構抜かしたつもりだった(実際50人くらい抜かしてた)が、思ったよりも他選手のバイクがラックにかかってる。特に隣の人のバイクがかかっていたから個人のスペースは結構狭かった。相変わらずあたふたしてると、バイクの向きを変える時に隣の人のバイクにぶつけて落としてしまった。非常にごめんなさい。

学連の人が起こすの手伝ってくれて、本当にカミサマに見えました。ありがとうございました。

 

Run22:08(88/160)

走るのは昔からニガテだ。つくトラ各位と僕の高校までを知る人ならよくわかっているだろう。

そのためここで余裕を持てるように、最低でもスタート時点で40位台には入っておきたい。

 

スタートと同時に聞こえたアナウンスでは「46位!」とのこと。スタート地点付近ではホタカさんから「圏内!いける!」との声。予想していた展開とほぼ同じまで戻した。ボーダーまで後ろに10人ほど(当時は計算間違ってた)、いける!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

と思っていた。

 

 

コースは池の周り(1500m)→外周(2000m)→池の周り(1500m)→ラストスパート(150m)の計5kmちょい。

走り出しの感覚は悪くない。前との距離もそんなに開いてない、Bikeスタート時よりはだいぶ冷静。恐らく人生で最もキツイ5キロになるだろうが、みきおさんの部ログとだいすけさんの言葉を思い出してどうなっても絶対に諦めないことを誓う。

 

走ってる途中はほとんど自分のことより後ろから来る人のことを考えていた。「あと10人だから1周あたり3人までなら抜かされてもOK(ここも部ログの影響を受ける)。。そんなことを考えて抜かされるたびにカウントしていた。たまに抜かしたが、その人が北海道・東北ブロックだったときはだいぶ萎えたりした。今思えば、自分の走りに全く集中できていなかった。

 

最初の池の周りは足場が悪くて走りにくかったが、何とか耐えた。抜かされたのも2人くらいだった。

外周はだいたい四角形のコース。事前に各辺の距離を調べておいたので自分がどこら辺を走っているのかは把握していた。足場はアスファルトになってだいぶ走りやすくなり、ちょっとした下りもあったのでペースも上がった。

 

じりじり抜かされつつもまだ許容範囲内の人数。

ただ、心なしか抜かされていく人のペースが先ほどより上がってる。残り約2000m、変に自分のペースを崩したくなかったのでついていく気はあまりなかったけど、この判断がよくなかった。

 

最終周。ほたかさんは1周目と同じ位置にいたけど、なんだかさっきよりも表情が険しい。

 

と思うのもつかの間、2,3人に一気に抜かされた。今度はついていかなくては そう思ったが足が重い。ついていけない。

手元の集計ではそろそろまずい。池も半分まで来た。残り1000m

 

これ以上の順位は落とせない。無理くりペースを上げようとするが、相変わらずなかなか上がらない。いつも1000mなんて当然のように走ってるのに、なんでこんなに遠いんだ。池が嫌に大きい。しかし必死で足を動かす以外の選択肢はない

 

残り200m、ここで4人の集団につかまる。全員もうスパートをかけている。少し離される。

池を上がってラストのストレート。周囲には多くの観客

 

なんか騒がしい、だけど何も聞こえない。人は沢山いた、だけど全く見えない。

 

インカレのことも考えられなかった。何かを考えている余裕はなく、ひたすらに足を前後に動かしていた。

 

結局その4人には先行され、ほぼ単独となる形で残り数メートル。

遂に関カレが終わる。代替え会から9ヶ月、本気でインカレ目指してから3ヶ月。長かった。けどやり切った。

そう考えると、順位は分からなかったけど自然とガッツポーズが出てきた。

ガッツポーズどころか死にそうな顔。

土砂降りだったけどレース中は雨降ってたことに気付かなかった

 

Total1:08:54(63/160)

時間にすれば1時間ちょい。だけどそこには間違いなくこれまでの何百日が詰まっていた。

 

遅れている分練習練習練習べんきょー(小声)の毎日。曜日感覚は泳力と走力と引き換えに失った。

2部練~4部練を週5,6回、Swimは朝5時ちょい起きだし、今更ながらよくできてたなと思う。けれど不思議なことに「頑張ってる・努力している」とはそんなに思わなかった。というより評定80%の〆切間近のレポートをやってるような感覚、要は義務感と切迫感が大きかった。まあそれによってタイムも伸びて成長していく感覚が持ててたのも大きかったけど。

 

「義務感・切迫感・成長してる感覚」毎回感じられるかは別としてこれからも大事にしていこうと思った。キツイ・苦しい撲滅委員会()の自分が継続できたのだから相当な効果はあるのだろう。

 

もちろんそんな日々から逃げたい時なんていくらでもあったし逃げる時もあった。普通に身体がもたないし。特に6月は全体的に伸び悩んでたし、ちょっとしたケガをしたり、疲れてるはずなのに眠れない日も続いた。研究や就活も進めないとなあと思いつつ部活ファーストの日々。とにかく早く終わってほしかった。

 

楽しいことも、苦しいこともいろいろあったけど、それらが今日、ひとまずの終わりを迎える。

 

本当に充実していたし、我ながらよく頑張ったと思う。

 

それが終わりを迎える。それを考えるとこみ上げるものを抑えることが、、

 


できました。ゴール直後はナオトもいたしそんなとこ見られたくなかったので。

レースに備えて鍛えたメンタルコントロールは伊達じゃなかったですね。

 

その後次々につくば勢がフィニッシュ。コジが4つ後ろにいた。健闘を称えあう。今回はなかったが、ずっと競っていた相手なら敵でもお互いを称えたりする。このゴール後のノーサイドの感じがトライアスロンの大きな魅力の一つだと思う。

 

陣地に戻ったらほたかさん(登場回数多い)が迎えてくた。そして一人になって改めて終わったんだ。。と思ったとき時、

再び何かがこみ上げてきた。うん、汗なんだろう。汗は出した方がいいらしいのでこそこそと流した。

 

順位とかインカレとかよりも、走り切ることができたこと自体になんか感動した。やりきった。

 

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