2022/11/12

応援したいひと

物理学類2年次の小林です。

 

いよいよ明日、つくばマラソンですね。私もエントリーしていたのですが2週間前生じた走った際の足首の痛みがいよいよ引かなかったので棄権することにしました。お尻からももにかけての違和感から始まって、収まっては別の場所で繰り返していた違和感を無視していたのが悪かったかもしれない、走る距離を増やした分のストレッチが足りていなかったのが悪かったかもしれない、先日のつくば駅伝、KEKのハーフマラソンがなかったら或は……。何が原因だったとしてもしょうがない、としか私には言えません。いままでは同じ生活で怪我などしていなかったのだから!

 

 ギリギリまで安静にしてストレッチで息を潜めて、数日前に一挙に打って出る、籠城じみた作戦は失敗に終わった。一方で走って治すなんて攻勢策は余程愚かだ。テーピングや薬で痛みを誤魔化してまで走りたくはない。完治が長引くに決まっている。持続可能な生活のレール上で走りたい。ここまでわかったら、あとはいつ決断するかだ。決断するための条件がそろうのが早くてよかったとも思う。木曜日には決心した、だから弱音を吐けた。整理できた。いまは明日出走する部員たちを心から応援できる気がするし、応援したい。

 

 

 

 さて、ひとつだけネガティブな感情を吐くことを許してほしい。以下の会話で私は大いに戸惑ってしまった。

 

「つくまらどーするの?」

「足痛いから棄権する」

「じゃあ応援来てくれる?」

 

このような会話を数人とした。純粋に、応援してくれることが嬉しいっていうのはわかってる、そこに悪意がないこともわかってる。これの何に戸惑うの?と思う人がいることも。

 

 最初は古河城跡でピクニックでもするつもりだった。それを言ったら意味が分からないと言われた。意味が分からない?自分が出るはずだった大会で、それに向けて練習していた大会で、楽しそうに輝きながら走っているひとたちに自分を投影して3時間も4時間も眺めているだなんてとんだ拷問だ!なぜ敢えてそうしようと思えるのだ。つくばから逃れたいと思うのは当然ではないかと思うのだ。薄情だと思うだろうか?仲間想いでないと言うだろうか?タイムこそ遅いかもしれないけれど私はアスリートだ!我儘を言うな、悔しい気持を抑えて悟られないように振舞うのが大人なのだというなら私は未熟だ。申し訳ない。

 改めて、インカレを応援してくれたみんなを尊敬する。要は悔しくて目を背けたいと思う気持とそのひとを応援したいという気持のせめぎ合いだと思う。特にインカレ応援隊長(だっけ?)に任命された彼は静かに部ログでこぼしただけで、笑ってくれた。心から応援してくれたように感じている。

 

 知り合いだからって応援してくれるのは当たり前のことではないと思う。応援したいと思われるようなひと/チーム/部活でなければ心からの応援は得られない。つくまらに出る彼とコースをバイクで試走して、見てみたいと思った。この道が街がどのようにマラソンコースになるのか。つくとらのひとたちがどのようなストーリーを紡いでくれるのかを。少なくとも、やはり私には応援したいと思えるようなひとたちが走るから。この選択が精神の健やかさを蝕むことはないと思う。鉄人たちの勇姿を見届け煮え沸き立った心で以て12月に舵を切り直す。それから2,3月のマラソン大会に標準を合わせて、そこがつくばじゃなくったって、多くのひとに応援したいと思われるようなひとになりたい。

 

ところでつくとらからは多くの選手が出場します。そのうち1,2,3年生に限って簡単に紹介させてください。

 

  1. 五十嵐咲季(B3)

目標は完走。フルマラソンやばい!って言いながら忙しくて練習に来れていないとのこと。話を聞く限りポテンシャルの塊だと思っているので、結果は観測するまで分からない……。マイペースな性格だと伺っているので、自分のペースで涼しい顔してケロッと完走してしまうことに期待!

  1. 佐藤佳乃(B3)

目標はサブ3.5。いつぞやのジョグでタイムが遅いのは仕方ないけど練習量でも男子に負けているのは悔しいって言っていたのを覚えている。有言実行、私がしようとするより先に30km jog敢行してしまったのだからびっくりした。3.5って私の原点にして頂点()のフルマラソンのタイム。裏切らない努力に安心して身を預けて、小林よりフルマラソン速いんだよ〜って口開くの待ってます!

  1. 田中ひらり(B2)

目標は50分。写真を撮るのが好きなマネージャー。最近、男子陣のjogに平気でついていけたことを嬉しそうに話していた。もはや10kmでは物足りないのでは?走り抜いてぶっ倒れてみたいと言っていたので、アスリート顔負けのかっこいい走りに乞うご期待!

4. 喩梓銘(B1)

  目標はサブ3KEKのハーフマラソンでは彼に自滅惨敗してしまったので今回は負けないぞと思っていたが……。いまやトライアスロンの実力もモチベーションもつくとら随一(のはず!)。私が自分を投影するなら間違いなく彼だ。競泳でアスリートの高い山からの景色を見たことがあるのだから、強い。自分との勝負に打ち勝ってかっこいいストーリーを見せてくれることでしょう!

 

 ついでに(殴殴)。同日、ツール・ド・おきなわにもつくとらから5人の選手が出場します!コース距離140km、獲得標高2000m超の険しいコースに加え、厳しい足切りを耐え抜いて遠く沖縄で桐の葉をはためかせてくれます。

 

  1. 大城駿(B2)

彼に書けって言われた(誇張)。いまのつくとらのバイク力を牽引してくれている!好きを得意に。そのスタンスが功を奏したか、さらにバイク力をつけて絶好調。その背中はまだまだ遠く遥か。今大会に合わせて猛練習していた彼、その勇姿とともに私に競技バイクする楽しさを見せつけてくれ。

  1. 篠原奎梧(B3)

子曰く、後ろにつくのが上手い、と。エネルギーを使わないで巡航できるからドラレースでは強いだろうし、単走での実力も折り紙つき。スイムを無かったことにして関カレを勝ち抜いた学生トライアスロン界の上澄みのバイク力を、沖縄の山では最初から、存分に発揮してくれるはず!

  1. 小島駿亮(B3)

ゆるバイクを愛する同志だと思っているが、日本各地を漕いでいる旅人。生き生きとした目で、引き込んでくれる語り口調で、沖縄レースのストーリーは鮮やかに私の脳裏に再生される。美味しくて濃い、上質な物語を持ち帰ってきてくれることでしょう。

  1. 金田遼祐(B3)

実力はずば抜け、闘志は十二分。なぜか調子のよい私の不動峠の記録も簡単に平らげた。トップレベルで争う彼の姿はまだ見たことがないのでとても見てみたい。彼のつくる物語は私には、そして多くのひとにもきっと到達し得ない領域で展開する。貪欲で真摯な姿勢で溜め込んだ実力を爆発させてくれる!

  1. 太田尚都(B4)

 練習に顔を出しては上記メンバーと仲良く漕いでいる。好きを得意に。の完成形のような気がしている。バイクのお兄さん、の印象が強くて強くて強い。人生を楽しんでいるような気がして、誰よりも楽しさにブーストをかけてストーリーを作ってくれるはず。

 

稚拙で短いけれど、ひとりひとりを応援しているし、したいと思えています。あまり使いたくないけど敢えて使います。がんばってね!

 

 

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