2019/03/21

IRONMAN NZ 2019 第2章「NZの洗礼~ムール貝とスマホ~」

ここまではこちらから。
  1. 第1章「出発前」

2月27日(水)

僕と智紀を乗せ、成田を2/26 19時頃に出発したNZ90便はほぼ定刻である2/27 9時半にオークランド国際空港に到着した。NZは日本より3時間進んでおり、更にこの時期はサマータイムを採用しているので4時間進んでいる。つまり、約11時間のフライトだった。

入国カードに滞在先を書き忘れて審査官に尋ねられ、拙い英語で喋るものの発音が違ったらしく通じなかったことを除いて(結局書いたことで解決した)は問題なく入国審査・税関を通過し、今回お世話になる堀さんご夫妻に会うことが出来た。

現地にいる間も普通にスマホ使いたかったのでプリペイドSIMを購入。$49で4GB使えるやつにしたけど、$29で1.5GBのやつもあった。結果的に(割とTwitterとかやったけど)8日間の滞在で1.33GBしか使ってなかった(宿や空港はWi-Fiがとんでるのでそれを併用したが)のでやや損した気分笑
このとき、まだ両替をしていなかったので、同じツアーに参加する平谷君にお金を借りる。彼は学年こそ1つ下だが、18才の時からIMNZに参加している常連さんで、KONAにも出ている強者。
更にちなみに、2019年3月でのレートはNZ$1=¥80位だった。以降の文章ではこのレートで換算していく。

当たり前だが、南半球のNZは3月は暮れとはいえ、夏。ちゃっかり蝉なんか鳴いてた。ていうか、蝉って日本だけだと勝手に思い込んでた。
到着後すぐ半袖の智紀
コンテナ付のハイエースのコンテナにBikeを収納し、ハイエースに乗り込んだら、オークランドからレース会場になるタウポへ。道中、堀さんがNZの説明をしてくれたり、お昼休憩でマタマタという町(ここらへんは近藤さんのブログが詳しいので割愛)に寄ったりして、5時間ほどかけてタウポに到着。 
部屋。手前二つがダブル、奥二つがシングル。ここに3人で泊まったので快適だった
Bikeを組み立て(色々手間取り2時間かかる)、夕飯の買い出しへ。ツアー中の食事は基本的に各自に委ねられているので、2人でタウポの街を散歩した後、自炊と決めてスーパーへ。コストコみたいな倉庫型スーパーで面白かった。メニューも決めてなかったので食材を見ながらメニューを決めようということに。2人ともややハイだったのか、食べたい物をカートに入れる。ラム肉やマリネ液漬ムール貝をはじめとして、写真の通りである。

あることにお気づきだろうか。そう、我々は調味料を買い忘れたのだ。更に、ただムール貝が食べたかっただけなのに、何故かマリネ液漬を買った。今思い返すと、恐らく疲れていたのだ。そのあとの行動が疲れ具合を物語っている。
「なんとかなんじゃね」のノリで肉を焼いた。塩コショウしかないのに。まあ、これはまだ良い。
更に「なんとかなんじゃね」のノリでムール貝をマリネ液ごと煮込んでスープにし始めたのである。コレが地獄。もう思い出したくないので何も言わない。読者の想像に委ねる。想像した際の損害は保障しませんが。 
画自体は悪くないのだが...
2人で「もう、自炊で変な挑戦するのはやめよう。明日からはパスタだ」と誓った。

2月28日(木)

この日は、朝からウエットスーツのチェックと試泳を兼ねて湖へ泳ぎに向かった。
さっっっむっっっ。
朝7時というのもあり(この時間に僕が起きてることは気にしないでほしい)、陽もまだ昇り始めた程度。更に風が強かったので、ほんとに夏かと思うくらい寒かった。しかし、水の中に入ってしまえばそれほど寒くはない。そして思った。「水が澄んでいる。ここで泳げるのか。」
今までいろんなところで泳いできたが、群を抜いてというか、もう格が違う。だって2,3mはあるだろう湖底が明瞭に認識できる。こんな綺麗な水は初めてだ。
撮影場所も時間も違うけど水が澄んでることだけは伝わるだろう
個人的な意見では
タウポ(3m以上)≫那須塩原(1m程度)≫≫渡良瀬(数10cm)≫≫手賀沼(数cmも怪しい)
である。ちゃんと「水の中を泳いでいる」という感覚だった。
水の綺麗さには感動したが、まだ身体も起ききっておらず、あまり泳がずに100m位行って折り返して帰ってきた。

試泳から戻ってくると疲れていたのか、2人とも3時間くらい寝てしまっていて、起きたら昼になっていた。部屋から出ると堀さんから衝撃の一言。
「松﨑君、スマホなくしちゃったらしいよ!!」

……えっ。
昨日、搭乗直前まで大典とはlineをしていた。ということはなくしたのは機内か空港内。とんでもない災難に遭ってるな、大典。卒研発表の日程といい、何か彼をIRONMANにさせまいという力がかかっていると思わざるをえない。頑張れ、大典…
昨晩の僕らといい、NZは試される大地(意味が違う)らしい。

昼ご飯は宿の裏にあったMcDonald'sにした(昨晩の一件もあったし)。海外のマックということでバカみたいなサイズを期待していたが、正直まあ普通だった。しかし、ラップサンドが売られていたりと、メニューの種類は日本より多かったなぁという印象。
僕はトリプルチーズバーガーを食べた。まあ、2が3になっただけだった

昼飯を食べた後、レジストレーションに向かった。ここで明日のギアチェックインに使うギアバックなどをもらう。

それっぽい感じの写真
受付はボランティアのおばちゃんがやってくれていたのだが、少しばかり発音のクセが強く、2人で苦戦。
おばちゃん「ふぁすたい?」
僕ら「???そーりー、わんもあ、ぷりーず」
お「ふぁすたい?」
僕ら「?????」
やべえ、何言ってるかわかんねぇ…
おばちゃんも見かねたのか、ジェスチャーを強調してくる。一本指をグイグイ主張してくる。
なるほど、どうやら「first time?」と聞かれていたらしい。2人で「yes,yes!」と答えると、なんだかゴムのリストバンドもらえた。やっぱりジェスチャー最強。あと、ベルを勢いよく鳴らせと言われたので、鳴らした。何の意味があるのかよくわかなかったが。智紀は「音が小さい」と言われてやり直しさせられていた(笑)
レジストが終わると、オフィシャルショップを散策。レース後にはFinisherグッズが追加されると言うことを聞き、じゃあ日曜にもっかい来れば良いかということに。コレがあだとなる。

そして宿に戻ってギアバックなどを漁っていると大典登場。卒研発表終わってすぐさまこちらに向かってき、さらにはスマホまで無くしていたが、まあいつも通りな様子でひとまず安心。

大典のBike組み立てを少し手伝ったりした後、Welcome Functionに向かう。
ハカを観たり、なんだか英語で色々喋ってるのを聞きながら出てきたご飯を食べた。メニューは写真の通り。
上:肉と米、下:サラダ ちょっと量が足らなかった
(別に誰もそんなこと言ってないんだけど)カーボパーティーだと勝手に思っていたので野菜類の多さに驚き。そしてこの野菜があまり美味しくない()
更に、量もあったわけではないので、宿に帰ってきた後で、3人でコレも宿の裏にあったバーガーキングに。やはりサイズは日本と同じくらい。翌日の自炊に向けて昨日と同じスーパーでパスタとトマト缶等を購入して、この日は寝た。

3月1日(金)

この日はコースの下見とBikeのセット及びギアバックを預けるのがメイン。
まずは、コースの下見。堀さんご夫妻の運転&案内の下、トランジの動線、Bikeコース、Runコースを確認する。Bikeコースは1周90kmを2周回。周回と言いつつ、コースの8割は対面通行の折り返しコース。のどかな牧場風景の中に切り開かれた道路をひたすら進む。
うし。一部エリアは臭い
途中、2つほど丘があり、帰りは残り15km位のところで上り坂となるのでそこが1つの関門となる。エイドは約15km起きにあるとのこと

Runコースは14kmを3周回。こちらも半分くらいが対面通行で、割とアップダウンのあるコース。エイドは2.5kmおきにあるらしい。

下見が終わり、昼飯(パスタ)を食った後、最初の5km位をBikeで試走。うーん思ったより坂がキツい。長らく登ってないけど不動くらいの斜度だったような。ただ、その分下りは漕がずとも35km/hは出そう。とりあえず頑張るしかない。

試走を終え、Bikeとギアバックのチェックインへ。それにしてもBikeの台数に驚く。てかほぼTTバイクじゃんとか思いながら無事にセット完了。
CerveloとSPECIALIZEDのTTバイクが多かった

無事三人ともセット完了。僕のは一番手前のロゴが見えない黒いバイク
帰り際に、Twitter用の写真を撮り、部のTwitterアカウントで3人の選手紹介をした
お互いの紹介を考えるのが楽しかったり。

トモキはこれはハカでもやってるのか…?
夕飯もパスタ。さすが畜産の国。ビーフのミンチが$11/kg(=約¥90/100g)と安かったのでボロネーゼ的な何か。3人で800gのパスタを食し、着々とカーボローディングを進める。自画自賛だが結構美味かった。

奥はクスクスとパセリのサラダ、右は何かのコールスロー

さあ、遂に、明日が決戦の日である。現地時間で5時起きの予定だ。

目標は「15時間切って楽しく完走」すること。30万も払って嫌な思い出はいやですから笑

その上で、各パート
Swim 1:20:00 (ave. 2'06"/100m)
Bike 6:59:59 (ave. 25.7km/h)
Run 4:30:00 (ave. 6'24"/km)
が切れたらなぁという感じ。

やることもないので、21時には眠りについた。

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