2019/03/23

IRONMAN NZ 2019 第4章「Bike Lap1 ~IRONMANジェルとトイレ~」

ここまではこちらから。
  1. 第1章「出発前」
  2. 第2章「NZの洗礼 ~ムール貝とスマホ~」
  3. 第3章「Swim ~ゴーグルと朝日~」

3月2日(土) 8時30分

1周目往路(0~45km)

トランジエリアを出て、Bikeに乗ろうとすると、皆ショートほど急いでいないので、みんなバイクシューズは履いたままトランジ出てきてるし、飛び乗りもしない。もちろん僕も例に漏れずなのでそれ自体はいいのだが、幅2m程の出口でたまられるのはやや面倒。人ごみを縫ってからBikeに乗る。さあ、行くぞKHAN。

スタートしてすぐ。そういえば最近ヘルメット変えた
スタートしてすぐは、宿泊先もある市街地を行く。まずは、(そこまで上がってもないけど)息を整え、体をほぐして、乗車フォームに体を慣らしていこう。と、思ったその時...

カラン、カラン、カラン、カラン、カラン、カラン...

????まさかメカトラ???
嫌な予感がする。一応、パンク修理キットは持ち合わせているが、1年の夏に経験した「Bikeで開始早々パンクしてDNF」が頭によぎる。いや、30万も払ってそれは嫌すぎるでしょ。メカニックカー回ってるらしいけど治すのは自力だし、自分で直せる範疇超してたらそれすなわち死...
とか、考えてるのもアレなので、いったん路肩に止まる。Bikeひっくり返してペダルをぐるぐる。すごい単純な結論に至る。フレームに付けてたパンク修理用のポンプがクランクとぶつかって音が鳴ってた。ポンプの配置を変えて解決。

さあ、再び出発。3kmも行かないうちに上り坂にあたる。こんなところで頑張ってもどうしようもないのだけれども、普通に速度差があるのでホイホイ抜かす。気持ち良いぞコレ。まあちょいきついけど。
上り坂終われば下り坂。漕がずとも35km/hのでるラッキー区間。タイム稼ぐ人はここでもガンガン行くんでしょうが、僕はave.26km/h出てればいいので脚温存のため、DHバーを握り、フォームだけ気を付けて下る。風が気持ち良い。

5kmごとに自動ラップをとってくれているGarminが10kmを知らせる。バイクジャージの背中からMag-onを取り出す。補給戦略はマツコの投稿も参考にしつつ
  • 日本から持ってきたMag-on 8個を10km地点から20kmおきに摂取する(最後30kmは考えてなかった)。
  • 5km毎に、水とスポドリを最低一口ずつは飲む。
  • あとは15km毎にエイドあるから気分でほしいもん食う。
という感じ。ちなみに、Mag-onはトップチューブに貼るとかさばりそうだったのでバイク
ジャージの背中に10個も投入。思ったより重さは気にならなかった。

さらに5km進むとエイドステーション。いらなくなったごみの投げ捨てエリアも兼ねている。ドリンクはボトルごともらう方式。ジェル・バーの類は開封した状態で渡してもらえる親切設計。バナナももらえる。山下さんも言ってたけど、これらを自転車乗りながら(減速はするけど)貰うの、なんだかテンションが上がる。楽しい。
ボトルもらえるの分かっていた僕は、もはや日本からボトルを持っていくことすらせず、最初のエイドで水とスポドリ(レース中には「Electrolyte」と呼ばれていたので電解質であることは確実)を一本ずつもらう。ついでにジェルももらってみる。口にしたその瞬間
濃い…砂糖…( ^ω^)・・・
IRONMANジェルとよばれたそのジェルは僕の口には合わず、1口で捨てた(ごめんなさいね)

行きは追い風だったのと、下り基調(スタート地点400m-最高点500m-折り返し地点330m)であったことも味方してスピードが出る出る。サイコンをチラチラ見ると30km/hは確実に超えている。トータル26km/hを出し、Runに余力を残すためには、一周目の行きで稼げるうちに稼いでおこう。両脇を牧場に囲まれただだっ広いコースをDHポジションを維持してガンガン漕ぐ。

ところどころ牛のアレが臭う。農業用のスプリンクラーから飛び散る水が心地よい。「あぁ、『大自然のなかでレースする』ってこういうことなんだなぁ」とか思いながら漕ぎ進める。いくら漕いでも牧場風景は変わらない。これ2周目きついだろうなぁ。

そんなことを考えながら進むと35kmを通過。おおよそ45kmの片道なのですれ違う人々とは20km程の差。「大典とはSwimで20分差なのでおよそ10km差でBikeスタートしていて、大典のほうが巡航早いだろうから15km程度の開きがあるだろうからそろそろすれ違うかな~」とか「そのあと智紀との差がどれくらいかな~」とかいつも通り暢気なことを考えながら漕ぐ。すると、40kmを過ぎたあたりで大典とすれ違う。「ファイト」と一言声をかけて通過。推定10km差。予想よりやや開いてない。ちょっとBike飛ばしすぎかなと思いつつも進むと、43kmあたりで智紀ともすれ違う。その差推定5km以下。追いつけんじゃね?と思ったが、焦らない。焦らない。

1周目復路(45~90km)

そんなこんなしているうちに折り返しに到達。ようやく1/4が終わった。そして折り返しとともに向かい風を感じる。やっぱりか…
しかし、智紀が捉えられそうな位置にいることにテンションも上がり、頑張る。すると…
ピッキーン
頑張ろうとしたその矢先、50km地点で脚が攣る。思わず止まってしまった。まじか、早くね?と思ったが、レースで漕ぐ距離としてはすでに最長距離を突破している。いつもの調子で進んではいけないということか。少しペースを落とし、帰りは空気抵抗を最小限に抑えることに注力しようと決意。再度漕ぎ始めると今度は尿意がやってくる。水飲み過ぎたのだろうか。まあでも、スタートから3時間たってるし、朝10時だし、当然なのか。とか思ってると、運よくペナルティーボックス併設のトイレ発見。バイクから降り、用を足す。洋式最高。最初は「座ったらその後動けないんじゃね」とか考えていたが、座ることで、尿意・便意はもちろんのこと
  • 脚も落ち着く
  • 心肺も落ち着く(150近くで推移していたのがトイレ出た後は100まで落ちる)
  • 気分も落ち着く
と割といいこと尽くしだった。
トイレ最高!!
完璧リフレッシュしてリスタート。
とは言ったものの、風景はもう見慣れてしまったし、向かい風がつらいことに変わりはない。まだ平地区間なので30km/hをやや切るくらいで回す。
考えることは行きとほぼ同じ。この時点で腹が減り始めてきたので、エイドではバーをもらった。ジェルと違ってこちらは口にあったので、固形物を腹に入れられる安心感を得た。

70kmを過ぎると、行きに45km/hくらいで下った丘が現れる。丘が2つほどあり、後からGarminで確認したところ、10kmの間に150mを上がる区間となっていた。すでに70km漕ぎ、3時間もバイクに乗っている体にこの登りはきつい。思わずギアをインナーに入れる。しかし、これが僕にとっては割とミスで、2つの丘の間の平地区間でアウターに戻すものの、筋肉がついて来ず、平地で20km/hを切るとかいう体たらく。2周目はギア落とさないようにしとこうと決意。…っていうか2周目持つかこれ?

丘を越すと、また10kmをかけて100mを下って市街地へ戻る。登りで脚をやられかけてるので、極力漕がず、空気抵抗を減らす。そんなことをしていても35km/hは出るのだから下りは恐ろしい。市街地が近づくにつれ、コースもまっすぐではなくちょいちょい曲がりも織り交ざってくる。そうして、ようやくTaupoの街に帰ってくる。ここまで3時間10分。
目標の7時間は割と現実的な勝負になりそうだ。2周目でバテれば危ういが、1周目と同じ感じで進めれば、2周目の疲労を考慮しても間に合うだろう。

Bike Lap1(90km弱,手元) 03:10:00
ここまで 04:39:39

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