2018/04/05

IRONMAN-NZってどういう意味か議​論するブログ。Swim編~浮遊感~

 普段、緊張とかあんまりしなさそうなタイプである山下さんが前日眠れなくなるんだ。
緊張に弱い僕は絶対眠れないんだろうな・・・そんなことを考えながらベッドに入り目を閉じた。
・・・
・・・
ピロピロピロッ。ピロピロピロッ。
・・・
・・・

聞きなれたアラーム音が聞こえてくる。
あれ、もう朝か。

どうやら僕は目を閉じるとすぐに眠りに落ち、朝まで熟睡していたらしい。
いつも通り顔を洗い、寝癖を直して、朝ごはんを食べて・・・
レース3時間前なのに、緊張感だとか、胸の高鳴りとかいった類のものが何もない。

浮遊感、とでも言えばいいのだろうか。意識が、身体が、まるで宙にプカプカ浮いているような。とっても不思議な気分だった。

朝4時30分。ウェットスーツを着てレース会場へ向かう。

「俺1時間くらいしか寝れなかったわー」
バラモン思い出して緊張してネガティブツイートしっちゃったわー
「全然実感わかないから全く緊張してないよ」
「気付いたら始まって、気付いたら終わってるよ」

そんなことをみんなで喋りながら、暗い街中をテクテク歩いた。

レース前、気合ばっちり山下。

に対し

完全おふざけモードの僕。


トランジエリアで集合写真
(阿竹 was in the tilet)

最後のトランジチェック。僕の隣が山添であることを再確認。
あー、スイムアップして奴のバイクがなかったらモチベーションがた落ちだろうな・・・


トランジエリアからスイム会場まで、テクテク歩く。少し夜が明けたかな。

上着を脱いでウェット装備!準備万端。

かと思いきや、キャップをホテルに忘れてしまったことに気付く。レース開始30分前。宿までは片道10分・・・
いつもの僕なら慌てて走って取りに帰っただろう。けど、この時の僕は浮遊感。宙に浮いていた。
近くのボランティアのおじさんに尋ねた。
「I have lost my swim cap. Please give me new one.」
ニュージランドに来てからタジタジだった僕の英会話。なぜかこの時だけはスラスラ喋れた。自分でもびっくりした。

新しいキャップを手に入れていよいよ入水チェック。
あれ、本当に始まっちゃうの?夢でも見ている気分だった。

スタート位置へゆっくりと向かう。

レース開始直前の、水にプカプカ浮かぶあの微妙な時間。
会場は熱気に包まれており、めちゃんこ盛り上がりを見せていた。

隣でおっさんが興奮して叫んでる。僕らもつられて、
「I wii be an IRONMAN!!!」と叫んだ。

もう水に浸かっているのに、これからIRONMANに挑戦すると言う実感がわかない。

でっかいタウポ湖に、ポツンと浮かぶ僕。文字通り浮遊している。体全身で浮遊感を感じている。

ああ、そういうことか。
これからやることが壮大すぎて理解できないから緊張しないんだな。胸が高まらないんだな。
宙に浮いているような、「浮遊感」を味わっているんだな。



ドカンッッ

スタートの大砲の音、思った以上にでかくてめちゃくちゃびっくり。
これで目が覚めたのだろうか。今までふわふわしていた僕の意識がはっきりした。
よしやるぞ!!!
浮遊していた僕の心がしっかり地面に根を下ろし、レースモードに入ったのを今でもはっきり覚えている。

ゴールで会おうぜ!!
ちょっぴりキザな台詞をみんなに吐いた。
IROMNAN-NZってどう言う意味なのか。議論する旅がいよいよ始まる。
胸が高まる。
スタート前。ロングだからゆっくり行こうと思っていた僕。
気付いたらスタートダッシュして自らバトルの波に飲まれていった・・・


こんばんは。菊池です。swim編とかいいつつ、まだ泳いでませんね笑
ロング出たことある方なら感じたことあるでしょうか。あの独特な浮遊感。
本当にこれからレースするの?っていう全く実感が湧かない感じ。この感覚はどうしても書きたかったので書かせていただきました。
次こそは(恐らく)スイム編です!!
あ、皆さん、肖像権には気をつけましょう!(すみませんでした。。。)




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